ヴァイオリニストYuukiが運営するヴァイオリン、ギター/ガジェット情報メディアHybrid Hobbysへようこそ! 本サイトはプロモーションが含まれています。

新作ヴァイオリンとオールドヴァイオリンの違い(+モダン)

こんばんは、Yuukiです。

今回はオールドヴァイオリン、新作ヴァイオリンの違いの話です。

新作、オールド、モダンって?

ヴァイオリンは、作られた年代で大きく分けられます。

まずオールド、これは1600年くらいから、1800年代半ばまでに作られた楽器の事を指します。

有名な、ストラディバリウス、ガルネリ、グァダニーニなどの銘器は全てオールドです。

新作は、存命の制作家が作った楽器で、大体2000年以降くらいに作られたものを呼びます。

その間にモダンというのがあるのですが、1800年代中盤から、1950年くらいまでの年代を指します。

プレッセンダという作家以降はモダン、とも言われています。

細かく分けると色々あるのですが、とりあえずヴァイオリンは新作か、オールド(モダン)かに分けられます。

新作の特徴

新作のヴァイオリンの良い所としては、手が出る価格で、良質な楽器が手に入る所です。

それだけだと少し分かりにくいですね。

まず、オールドで、有名な人が作っている楽器というのは、3,000万~と、途方もない金額です。

しかも、偽物が結構あり、5,000万出して偽物だった……ということもあります。

ストラディバリウスなんかは、今だと4億円以上です。

安いオールドというのもあるのですが、形や色がヴァイオリンと思えないほど汚かったりします。

モダンだともう少し安いですが、やはり1,000万以上で、偽物の存在もオールドと同じようにあります。

それと、オールドは木材が古いので、健康状態が悪く、頻繁に修理が必要になったり、湿気があると鳴らなくなったりします。

それに比べ、新作は良心的な価格で、殆ど偽物というのもありません。

大体100万~400万くらいで、制作家本人が書いた証明書付きのものが買えます。

オールドで、イタリア製……となると、家が買えるほどの金額が必要ですが、新作だったらイタリアのハンドメイドでも車くらいの値段です。

まあ、100万という時点で安くはないのですが、個人の制作家が一から作ったと考えると、適正な価格でしょう。

真贋などが心配な場合、制作家本人と会って購入も可能です。日本にイベントなどで来る作家も多ので、そこでコンタクトを取ってやりとりもできます。

音色は硬めで、芯が強く、買ってすぐは鳴らしにくかったりもしますが、大体明るく開放的に鳴ります。

もちろん修理もすぐ必要ってことはないし、湿気の影響で音が悪くなることもほぼ無いです。

オールドの特徴

じゃあ新作で十分良さそうなのに、なんでオールドが欲しいの?と思われるかもしれません。

しかし、オールドのヴァイオリンのシルキーで柔らかく、かつ乾いた明るい音はどのヴァイオリニストでも憧れるものです。

いいオールド楽器はひたすら弾きやすいし、鳴りも良い、柔らかくシルキーな音色でこれぞヴァイオリン、と思わせられます。

見た目も素晴らしく、特にイタリアの銘器はビロードのようなニスの輝きがあります。

舞台に上がっても、いい楽器は見ればわかります。オーケストラが出てきた時に、ハッと目を弾く楽器は確実にオールドです。

しかし現実的に楽器に数千万円使えるのは非常に金銭的に恵まれてないと無理だと思います。

オールド楽器を所有できている人はよほど恵まれているか、幸運の持ち主だと言えます。

モダン楽器は?

モダン楽器の話をしていませんでした。モダンの楽器はバランスに優れてると言えます。

音色はオールドに勝るとも劣らず、健康状態も良く、美観も優れているものが多いです。

プレッセンダ、ロッカ、ファニオラなどはオールド並の値段になってしまっていますが、ズガラボット、ビジャッキ、スデルチなどであれば、なんとか手が届くかも?それでも1,000万前後はしそうですが……

ちょっと前まではモダン楽器は裕福な音大生、プロなら買える金額でした。そのせいか、自分のやや上の先輩方世代のヴァイオリニストはモダン楽器の所有者が多い気がします。

モダンの楽器は、オールドに通ずる優しいシルキートーンを持ちつつも、張りがあって大きな音がする楽器が多いです。この音もまた素晴らしいものです。

モダン、オールドはロマン

ここまで、モダン、オールド楽器は素晴らしいけど、高嶺の花だということを説明してきました。

イタリア以外の国のモダン、オールドはあまり褒められた出来ではなく、形も悪かったりと、買ってから後悔してしまうことも多いです。

ただ、フランスの楽器は例外で、良いものが沢山あります。イタリアと比べても結構安いです。イタリアと比べれば、ですが…

これから一生モノの楽器を買うぞ!という人は、新作イタリア製のしっかりした楽器を購入するのが無難です。

イタリア製ならもし買い替えというときでも値が付きやすいですし、自慢にもなります。

新作を買うのにドイツ製やフランス製、というのはややリスクです。音が抜群に良い!とか、例外的に有名な作家じゃない限りイタリア製を選んだほうが良いです。

有名で音がよく、リセールバリューも良さそうなのは、ロレンツォ・カッシさん、マルチェロ・イーヴェさん、ステファノ・トラブッキさんあたりでしょうか。彼らの楽器は間違いないと思われます。(他にも素晴らしい作家はいます)

AmazonPrimeでお得におうち時間を楽しもう!

多くの人が利用しているAmazonですが、実はPrime会員になるととてもお得。

非接触配達、最短翌日到着で送料無料のPrime配達が使えて買い物が便利なのももちろん、

PrimeMusicで好きな音楽が沢山聴けたりPrimeVideoで人気のバラエティやドラマ、更に映画も見れちゃいます。

外に出るのが不安でも買い物、エンタメが楽しめて月々お昼のランチ代より安い会費で登録できます。

さらに今なら30日間無料お試しも出来るので是非AmazonPrimeを体験してみてください。

Amazonプライム会員登録はこちら

NO IMAGE
フォローして最新情報をチェック