フランク・ペーター・ツィンマーマンはドイツ出身の実力派ヴァイオリニスト。人気、実力ともにトップクラスのヴァイオリニストである。
凛々しく、端正な演奏が特徴的。テクニックもずば抜けて安定しており、聴いていて気持ちが良い。
このイザイの無伴奏・ヴァイオリン・ソナタ3番はイザイの曲の中でも特に演奏されることが多く、テクニック的にも難しいが、曲調的にわかりやすく、演奏会映えする曲である。バラードとも呼ばれる。
上手な音大生、高校生くらいが弾くことが結構多いと思われる。
私も高校生くらいの時に演奏会で弾いたことがあるが、結構音程が取りづらく、楽器がやや鳴りにくい曲で苦労した。最近も練習はしているのだが、やはり難曲なのは間違いない。
あまり丁寧すぎて硬い演奏になってしまうとこの曲の味は出ず、弾き飛ばしてしまうと何をやっているのかわからなくなってしまう。ある程度の勢いを保ちつつ、しっかりと鳴らして弾くのが重要だと思われる。
上の動画はツィンマーマンが割と若い時の録音で、音質があまり良くないが、とてもいい演奏だと思う。
ツィンマーマンはイザイの無伴奏・ソナタを全曲録音している。これが中々の名盤である。
[amazonjs asin=”B00G3YF1WO” locale=”JP” title=”イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集”]