こんにちは、Yuuki(@Yuuki_st57)です。
本格的に桜の季節になってきましたね。
自宅があるさいたま市の近所の桜並木で撮影しましたが、いい感じの咲きっぷりです。
まだ上着が必要な温度で、しかも今年の春は例年より寒くなるらしくテンションが下がりますが、元気に頑張っていきましょう。
さて、今日はギターの弦、エリクサーの話です。
エリクサー弦はコーティング弦と呼ばれる弦で、汗や汚れで錆びにくい(というか、錆びない)非常に便利な弦です。
巻弦の部分には巻線一本一本に薄いコーティングを施し、プレーン弦には特殊な加工を施して錆びない様になっています。
各社コーティング弦はあるのですが、エリクサーが一番錆に強いと言われています。
洋服のコートなどに使われるGORE-TEX技術が使われているようですね。
俺もDRやアーニーボールが音は好きなのですが、手入れの楽さからエリクサーを張ることも多いです。
音色的にはアーニーボールやダダリオの張りたてのきらびやかな音は出ず、張ったばかりでもややくもった音なのですが、その音が劣化せず長い期間使えるので、プロのユーザーも多いです。
ですが、エリクサーには重大な欠点があり、弦アースが取れない事によるノイズが発生します。
本来ギターの微弱な電気信号に含まれているノイズ等を弦から人体に流すことでノイズを取ることができます。
弦以外にも、ボリュームポットやブリッジなどの金属部分を触れることでもノイズを消すことが出来ます。
しかし、エリクサーの弦にはコーティングが施されているため、金属の部分に手が触れず、ノイズを逃すことができなくなっています。
楽器によってあまり気にならない場合もあり、バンドサウンドではあまり気にならないとも言われていますが、
特にベースでレコーディングするときに気になるということが多いそうです。
俺も今まで色々な楽器にエリクサーを張ってきて、ノイズを感じたことはほぼ無かった、というか気にしていなかったのですが、Tom Anderson Classicにオプティウェブのエリクサーを張った所、非常にノイズが出てしまい、なんだこれは?と悩みました。
買ったばかりなのに故障かなと思い色々試して、結局アーニーボールに張り替えた所ノイズが落ち着きました。
まあエリクサーを使ってもそこまでノイズだらけということはあまりないと思う(そもそもそんなにノイズが酷かったらここまで普及してない)のですが、楽器の相性によってはノイズが目立つということもある訳です。
ブリッジに手を置く、ベルトの内側に針金を繋ぎ肌に触れさせる等の対処法がありますが、
ノイズが乗りやすい楽器の一番簡単な対策としては、弦をコーティングではない弦に変えることです。
アーニーボール、ダダリオ、DRなどの普通の弦に張り替えれば正常に弦アースが取れるため、ノイズが出なくなります。
ノン・コーティングに変えると当然錆びやすくなってしまうため、錆びにくくする工夫が必要です。
まず、練習後や一旦休憩するときに弦を拭き、汗や汚れを拭き取ります。
汗や汚れを放置してしまうと特にアーニーボール、ダダリオはマッハで錆びるので、かならず拭くようにしましょう。
冬場手汗をかかなくても皮脂などの汚れがつくので、冬場もなるべく拭くようにしましょう。
それから、寿命が長く錆びにくいノンコーティング弦を使うのもおすすめです。
DR、R.Cocco、インフェルド、ダダリオのNYXL等は錆びにくく、音色の劣化も少ないです。
ダダリオ、アーニーボールの普通の弦でも、フィンガーイーズなどの潤滑剤を使うことで汚れが付きにくくなり、寿命を伸ばすことが出来ます。
それから、これは裏技とも言えるしあまりオススメでは無いのですが…機械用の潤滑剤、クレ5-56、WAKOSラスペネなどを弦を張り替えてすぐ塗り、錆びにくくさせる方法があります。
弦を張り替え、伸ばしたあとに、布に潤滑剤を染み込ませ弦一本一本に塗布します。
ここでの注意点は、指板に潤滑剤がつかない様にすることで、フィンガーイーズならともかく5-56は指板に対するダメージが大きいので、指板に直接吹きかけるのは避けてください。
俺はWAKOSのラスペネを塗布していますが、持ちが若干違う…ような気がします。
まあ音に影響が出ないわけではないので、基本的に良く拭くようにして、たまにフィンガーイーズを塗るくらいが丁度いいと思われます。
また、ノン・コーティング弦を使うことで、弦交換時の手入れをエリクサーより頻繁に行うようになり、楽器が綺麗になり、愛着も湧くというメリットもあります。
エリクサーは本当に錆びないので、つい掃除をサボりがちになってしまい、ピックガードにホコリが積もったりしがちですが、頻繁に掃除していれば綺麗になりますし。
まあ、エリクサーでもノイズが気にならない場合はそれが一番良いのですが、コーティング弦の音、感触が好きでない人も結構いると思うので、参考になれば幸いです。