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カーボン弓は木の弓を超えてしまったのか?

こんにちは、Yuukiです。

カーボン弓を使う人が弦楽器界隈でかなり増えてきた事や、プロ兼Youtuberの方の布教活動によってカーボン弓が弓選びの第一選択肢に入ることも増えてきたかと思います。

そういう自分もArcusや激安カーボン弓を経てCodaBowを使ってたりするのでなんとなくカーボン弓の特性みたいなものも分かってきました。

カーボン弓のメリット

まずカーボン弓の優れている所から解説していくと、まず素材の剛性感です。

木の弓で使われるフェルナンブーコという素材は今枯渇の危機にあります。

その上フェルナンブーコでもかなり良い素材でないとスティック部分の剛性感や吸い付き、飛ばした時にしっかりと跳ねる感じが出せなく、この部分をクリアできる弓というのはかなり少なく一部の新作の高級品くらいしか実現が出来ません。

価格でいうと80万〜100万円を超えてくるようなランクの弓でないと難しいでしょう。このランクの製作家でも最近はスティックが弱い作品も増えてきており相当厳しい状況が伝わってきます。

弓は強ければ良いということではありませんが単純にフェルナンブーコの上質材というのはスティック材としての剛性が強い、ということは言えます。

反面、カーボン弓ではそもそも天然素材の手工品ではなく機械設計で作り出していることと素材が無いということがなく、素材の特性上剛性を出すことが非常に容易いです。

すなわち簡単に強い弓が安価に作れると言うことです。

安いものでも木の弓の100万円を超えるものと同ランク!とういう話はここの部分(スティックの強さ、吸い付き)にフォーカスした話だと思ってください。

重量バランスなどをコントロールすることも木の弓よりもおそらく設計しやすいのでしょう、多少個体差がありますが同じ品番のカーボン弓は大体同じようなバランス、スティックの強さ、音で出てきてるので感心します。

また雑に扱うと言うかハードな環境でも気を使わずに使えるというメリットがあります。

折れるということも殆ど無くぶつけてもある程度は大丈夫なのは素晴らしいですね。

カーボン弓のデメリット

剛性感の所では高い木の弓と同じくらいのものが安価に作れるというのは素晴らしい話でした。

肝心の音の話ですが、ここが人によってデメリットを感じる部分です。

木の弓は素材がある程度ランダムさというか天然の物なのでムラがあります。音に関してもある程度雑味というか自然さがあるということです。

カーボン弓のデメリットは変に均一な音になってしまうという点でしょう。クリア過ぎたりしてしまうデメリットはやはり感じます。

しかし音が汚いとか小さすぎるとか言うことはあまり最近の物では感じられず、普通に使ってもそこまで不満を感じる部分では無いです。

たしかに木の弓の良いものと比べると音の自然さが無いと言えるのですが木の弓も音が悪いものもあるのでそういうものと比べたら良いですね。

すなわちコスパを考えたらカーボン弓のほうが木の弓より素晴らしく良いと言えるレベルです。

同一線上で比べるものではないかもしれない

しかしながら木の弓の良いものを弾いてしまうとカーボンはいくら良くてもおもちゃっぽさを感じてしまう側面はあります。

木の弓の一部の要素に関しては軽く超えてしまっているが、また別の一部の部分では歯が立たないと言っても良いかもしれません。

オールドやモダンの良い弓はとても綺麗で自然な音がしつつ、倍音の響きや音の通り、音全体の迫力を出す特性があります。

そこまでのレベルのカーボン弓はまだ出来ていないと行っても過言では無いでしょう。

25万くらいするCoda Bow Marquis GSというものは非常に木の弓に近い弾き心地や音でこれは中々良い!と思いましたが、木の弓の良いものと比べると複雑な要素の面では負けてしまいます。

もちろんハードな環境でタフに使う道具として考えると音も良くて最高ですね。

クラシック以外のジャンルの人でしたらレコーディングはオールドフレンチ弓、ライブはMarquis GSというのは最高に良いかなと思います。

オールドフレンチ弓とMarquis GSは戦うジャンルが違うということですね。

Arcusのドライカーボン弓はクラシックのジャンルで使うのを想定されていてかなり音が大きいようです。あまり流通してないので持ってる人も少なく、良いものはかなり高額なので中々色々難しいでしょうね…

カーボン弓が合ってる人、合っていない人

クラシック以外のジャンルのプレイヤーはカーボン一本で大丈夫かもしれません。

バンドの中で弾いたりライブハウスなどで弾く場合そもそも狭くて木の弓は現実的に怖いですね…

またオケの現場が多い人はカーボン弓が使いやすいと思います。木の弓とカーボンそれぞれ持ってると良さそうですね。

クラシックしか弾かないソリストはカーボンは必須ではないかもしれず、あまり必要な場面も少ないでしょう。

まとめ

カーボン弓はある一面では木の弓を凌駕していて、それはプレイヤーによっては木の弓が必要なくなる場合もあると言えるという事だと思いました。

良い木の弓の複雑な要素は再現できていないので木の弓の需要がなくなることは無いでしょう。供給は逆に不足しているのでサルトリーなどの高騰がすごいことになりそうですが…

今は木の弓は良いものが希少で高騰していることもあり、微妙な木の弓よりはカーボンのほうが良い場合も大いにありえます。

結論としてはどちらも優れている方向性が違う、というところだと思います。

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