プロヴァイオリニストがどんな道具を使っているか気になりますよね?
とりあえず無難で、プロの演奏家がよく使用しているのを見るものをまとめているので、ここから選べばまず間違いないと思います。
※2021年版更新しました。
弦
弦は好き嫌いありますが、エヴァ・ピラッツィかインフェルドが多いように感じます。大きな音が出てある程度深みがある物が好まれています。
ストラディヴァリやデルジェスにはエヴァ・ピラッツィは張力が強くて良くないと言われますが、実際張ってるソリストは多いです。ただオールド楽器にエヴァピラッツィ系を張る場合は工房などで相談したほうが良いかも知れません。
オリーブ、ドミナントは昔から根強い人気がありますが、オリーブは切れやすい、ドミナントは音色面での寿命が短い(1ヶ月程度)ので扱いに注意が必要です。
エヴァ・ピラッツィゴールドは非常に高価な弦ですが良い弦だと思います。一回張りましたが確かに高級な音がする弦でした。音量もあり一度張ってみる価値はあるかなと思います。以前グァルネリを見せて貰った時にエヴァ・ピラッツィゴールドが張ってありました。
G線がシルバーとゴールドがあり、シルバーのほうが少し安いですがやはりゴールドのほうが良いでしょう。
ペーターインフェルドという弦は音量が有りクリアで芯のある音、寿命も長くとてもおすすめです。最近使ってる人も多いです。やや高価ですが、ドミナントよりランクを上げたい時に張ってみて欲しい弦です。
松脂
ギヨームが最近だと人気です。若い世代の演奏家はギヨームが多いかなと思います。
少し上の世代はクロネコ、ベルナルデルを使われてる方が多い印象です。
ギヨームは程よい粘り気があり、音がしっかり出て良いです。粉も飛びにくいし、変形しにくく使いやすいです。
ベルナルデルもドミナントと一緒で、昔はベルナルデルかクロネコ(ミラン)しか無かったのですが、やはり最近良いのが増えました。
ベルナルデルは安物に比べれば良いですが、粒子が荒く、楽器が汚れやすいです。音もそこまで良くありません。
ラリカ・リーベンツェラーとギヨーム、アルシェ201SOLOが特に良いですが、アルシェは生産終了してAltoに品名が変わりました。
俺は今アルシェのAltoを使用しています。クリアで暖かい音、音量もありとても良いです。
Leatherwood Bespokeという松脂もかなり高価なのですが評判が良い様です。CrispとSuppleの二種類あり、Crispが明るい音、Suppleは柔らかい音でSuppleの方が人気があるようです。
肩当て
肩当てはかなり種類があり、一種の沼みたいな感じですがとりあえずKUNのBravoで問題ありません。
KUNオリジナルのプラスチックの方でも良いのですが、しなって外れる問題があり、質感もあまり良くないのでBravoをおすすめします。
肩当てを気にし始めると、何を使ってもフィットしない感じで気になってしまいがちですが、楽器がフィットしないのは多分あご当てのせいです。
あご当てはやはり試しまくって選ぶしか無いですが、あご当てがフィットすれば肩当ては割とどれでも良くなります。(体験談)
俺はウルフという高さが割と出せる肩当てを使っています。
ケース
ケースはちょっと拘りがあって、一番人気を勧めにくいのですが、
GEWAのStratoかTOYOの角ケースが軽く、それなりにしっかりしていて良いです。
本当はケースは10万以上の木製が好ましいですが、そうはいっても中々ケースに10万は厳しいですよね。
一番オススメはリボーニのUNOEOTTOで、10万以下で木製です。イタリア製でかなりしっかり作ってあります。
予算がある方はムサフィア、ネグリ、リボーニ(zero86など)がとても良いケースですのでおすすめです。少々重さがありますが見た目の高級感、作りの良さ、保護性能などどれも一級品です。
譜面台
譜面台は絶対木にしましょう。練習のモチベーションに関わります。
全体が木が本当は良いのですが結構高いので、せめて楽譜を載せる所だけは木にしましょう。
インテリアに調和するような綺麗な譜面台があると、その気になってくるので、上手くなりやすいです。
俺は折りたたみの金属のタイプだと全然練習になりません。沢山譜面乗せられないし、グラグラするし、後ろが穴が開いてるので、書き込みもしにくいです。
色々書いてみましたが参考になれば幸いです。