こんにちは、Yuukiです。
ヴァイオリンケースは最近はハードケース(布張りではなくカーボンやFRPなどの硬い素材のもの)が人気です。
ハードケースを作っているメーカーとしてはBAM、GEWA、TOYO、イーストマン、カーボンマック、フューメビアンカ…など色々ありますが今回普段私が使っているBAMのHightechと最近新しく入手したGEWAのIdea 1.8の仕様や使いやすさを比較してみました。
両者ともヨーロッパの有名なケースメーカーのハイエンドモデルですがどういう違いがあるか検討してみようと思います。
外観比較
BAMの方はL’Etoileというものなので革張りになっています。
Idea 1.8はフルカーボンなので光沢が合って格好いいですが傷がつきやすそうです。
Idea 1.8は格好いい、L’Etoileはお洒落という雰囲気ですね。
薄さはGEWAの方が薄い印象を受けます。
ゴム足は同じような場所についているので縦置き、横置きなど同じように使えます。
とてもわかり辛い写真の撮り方をしてしまい申し訳ないのですが、BAMはストラップ無しで2.5kg、GEWAは実測ケースのみが2.0kgくらいで、この写真はBAMのストラップと楽譜入れを付けた状態、中にはブランケットが入っている状態で測っています。なのでGEWAの方がかなり軽いですね。
BAMはそもそもブランケットは付属していません。
GEWAは付属のストラップを付けたらもう少し重くなるかと思います。BAMのストラップの方が少し軽く、他の面でも使いやすいです。
角形(オブロング)のハードケースで2.0kgは驚異的に軽くおそらく業界随一ではないでしょうか。
ちなみにシェイプ型(三角っぽい形)のものはBAMとカーボンマックが1.6kgでもっと軽いメーカーもあるのでとにかく軽くしたい方はシェイプ型がおすすめです。
写真を取り忘れてしまいましたが、Idea1.8は楽譜入れが標準でついておりその上両側にストラップを付ける場所があります。L’Etoileは楽譜入れは無く、ストラップは上部の真ん中に一箇所リングがあり、そこに2本通すようになっています。L’Etoileのみ横にもリングがありますが、これは片掛け用で両サイドにストラップを付けてリュックタイプにすると安定しません。
Idea1.8の方が背負う場所が上になるので重心が上になり軽く感じ、自転車やバイクに乗る時は安全です。
L’Etoileは背負う場所が下の方に来るので自転車やバイクの運転時は注意が必要ですが、安定感はあり肩から外すときは安定しやすいです。
ストラップはIdea1.8のほうが重く大きいです。普通にフックで留めるタイプなので安全のためにセキリティワイヤーが付いています。ラバー部分は少し硬く吸い付きが悪いです。
L’Etoileのストラップはやや軽くカラビナで固定が出来ます。ラバー部分は柔らかく吸い付きが良いです。
ストラップに関してはBAMの方が優れていると思いました。
内装の比較
上がIdea 1.8、下がL’Etoileです。
雰囲気はさほど変わらないですが若干使い勝手が異なります。
まず小物入れがIdea1.8は右側、弓フロッグ側にあり、L’Etoileは左側にあります。
これは考え方によりますが楽器の保護のことを考えると右側に合ったほうが良いです。弓固定のプロペラの所をうっかり止め忘れたときに左側に小物入れがあると楽器に直接フロッグがあたってしまいますが、右側にあると小物入れで防いでくれます。
肩当てホルダーはL’Etoileはネック下部分にあり、Idea1.8は横にあります。これはどちらでも良いと思いますが、若干Idea1.8のほうが二個ホルダーがあるため入れるのに時間がかかります。
Idea1.8の肩当てホルダーは外すことも出来るため1個だけにしてみても良いかもしれません。
楽器ネック止めはIdea1.8のほうが少し余裕があるので、スカーフでくるんだり保護袋などを使う場合Idea1.8の方が使いやすいですね。L’Etoileは気をつけないと噛んでしまいます。
Idea1.8の小物入れは固定されておらず、外すとスペースがあります。外しても仕方ない気もしますが他のポーチとかに変えてみても面白いかもしれません。
L’Etoileの小物入れはジッパーが2個、Idea1.8は1個でL’Etoileの方が好きな場所で止められるのでケースを閉めるときに楽です。Idea1.8は奥まで閉めないといけないので若干面倒です。
L’Etoileの小物入れはベルクロで固定されており取り外しも出来ますが、下のスペースとかは無いのであまり外す意味が無い気がします。
弓を止める部分です。上がIdea1.8、下がL’Etoileです。
Idea1.8もL’Etoileも4本収納可能ですが、L’Etoileは上2本はフロッグを下向き、下2本はフロッグを上向きにしないと入らないですが、Idea1.8は4本ともフロッグが上向きでも下向きでも入ります。
しかしL’Etoileの方がなんとなく取り出し易い感じはします。
Idea1.8はMade in germany、L’EtoileはMade in Franceと記載があります。
まとめ
色々比較してみましたが大きく使い勝手は変わらず、それぞれ良いところがあります。両者ともここはいまいちという所は無くあえていうと人によって好みに感じるポイントが両者違うかもしれないというくらいです。
ただIdea1.8はストラップ、ブランケット、楽譜入れ込みでL’Etoileの何も付けてない状態と同じ重さなためかなり軽く感じるため、軽いほうが良い方はIdea1.8を選ぶと良いと思います。
お国柄かGEWA Idea1.8の方が使い勝手も見た目も質実剛健な感じ、BAM Hightech L’Etoileはお洒落で使っていて気持ち良い感じに特化してるのが面白いと思いました。
快適に感じるポイントがIdea1.8はしっかりしていて使いやすい、L’Etoileはなんとなく細部のかみ合わせなどが心地よい感じと違いが合り、両者とも使いやすい点は同じですがそういう違いがあるのかと感心しました。
ちなみにGEWAとBAMのケースは外装はかなり種類がありますが、BAMはHightechとついていたら内装はほぼ一緒、GEWAはIdeaシリーズ、Airシリーズはこれもほぼ一緒となります。
BAMでもクラシックシリーズなどはまた違ったりしますしGEWAも布張りは全然違います。
一点だけ不満でもないのですが、GEWAのJAEGERシリーズ、またRIMOWAとのコラボケースは弓入れの部分の壁がしっかり合って安心感があるのですがIdeaとAirシリーズなどは無いです。重量の問題かわかりませんがあの部分がGEWA特有の良いポイントでもあったので少し残念です。
またJAEGER、RIMOWAコラボの方が弓を入れたときの見た目がしっかり平行になっていて美しいです。
話が脱線してしまいましたが、GEWAのIdea1.8とBAMのHightech L’Etoileを比較してみました。
参考になれば幸いです。
以上、「 BAM Hightech L’EtoileとGEWA Idea 1.8を比較してみた【ヴァイオリンケース】」でした。