こんにちは、Yuukiです。
先日バンドセッションにヴァイオリンで参加してきました。
今回色々と新機材を試しましてiPad Pro12.9インチ(第三世代)を電子譜面として使ったのと楽器にピックアップタイプのマイクを付けてみました。
このピックアップですが割と好感触というかやっと色々やってみて一番良いかなという結果が得られました。
David Gage The Realist Sound Clip
今回使用したのがDavid Gage The Realist Sound Clipというピックアップです。
このピックアップの特徴として簡単に楽器に取り付けることが可能なのに音が良いという点が挙げられて、普段弾いてるアコースティックヴァイオリンに取り付けることが可能で、かつハウリングを起こしにくいピックアップタイプという特徴があります。
音質が自然なのはDPAなどのコンデンサーマイクですが、マイクはどうしてもハウリング耐性が悪く大音量のバンドやヴォーカルメインの現場のストリングスでは環境が相当良くないと難しいです。
このThe Realistですがこのようにf字孔の内側に入れてボディに固定して使います。ジャックの位置はC字の辺りでも可能で、いずれにせよ柔軟なセッティングが可能です。
ここからシールドケーブルやTS→XLRケーブルなどで出力します。
今回自分は直接DIに通しましたが、他のメンバーの数人はプリアンプを使用したメンバーもいてそうすると更に音量や音質の太さもアップして大分バンドの中でも通るようになりました。
今回使用したプリアンプはZOOMのAC-2
これのJ-45のプリセットが音が太く良かったです。
というか、バンドの中で弾くにはどうしてもRealistだけだと音質がエレキっぽくなってしまうし音量レベルも若干不足がちだったのでしっかりと音を届けたい場合はAC-2などのプリアンプも必須かと思います。
今回試験的にZOOMのA1Xというアコースティックエフェクターのプリアンプも試したのですがそちらだとあまり良い結果にはなりませんでした。プリアンプはプリアンプ単体のほうが良さそうです。
もちろんエフェクトを掛けたエレキヴァイオリン的な音質を狙う場合はA1Xなどのエフェクターは必要で、そこにプリアンプも追加するセッティングが音質的には優れていると思います。
今後のセッションについて
しかしセッションでヴァイオリンを弾くのは難しいですね。
まずモニター的な環境の難しさ、一応今回参加したセッションは大規模なセッションでしたので足元にモニターSPを返しで置いてもらいましたが、そこで聴き取るのも難しく、以前試したイヤモニも基本的にはセッション現場では控えたほうが良いという指摘がPAさんから有ったので使えないということになります。
となるとほとんど自分の音が聞こえない状況で弾くという普段から考えたら非常に慣れない状況で弾くことになり、正直かなりやり辛い環境です。
実際聴衆側には割と聞こえている状態なので、音程を外すリスクやしっかり弾けないリスクがある環境で大人数に自分の演奏を聴かれるのは結構心理的に辛いものがあります。
機材も色々大変で、エレキヴァイオリンで弾くのか、エレアコヴァイオリンで弾くのか、アコースティックヴァイオリンにピックアップをつけるのか、マイクを付けるのか、ピックアップの種類はどれが良いのか…などがギターなどの楽器と比べてほとんど確立されておらず、特に日本語の情報を探すのは困難を極めます。
出てきてトッププロレベルのソロヴァイオリン演奏(バックがバンド)などの事例しか出てきません。
その環境でも弾けるように努力するのが本来良いのだと思いますが、色々工夫をした結果が迷惑になってしまったり時間を取らせてしまう事になってしまったので正直気分的には落胆が強く、今後の参加は考えようという結果となりました。
しっかり準備ができるバンドや気軽に一人で弾けるセッションなどは別ですが、バンドセッションオフなどでは大人数のストリングスで弾くのは今後控えようかなという結論です。
まとめ
自分の考えは別としてひとまずバンドが大音量を出してても負けない音量でハウリングにも強いとなると今回用意したRealistのようなピックアップとプリアンプを組み合わせるのがひとまず最適ということが分かりました。
今後バンド環境でヴァイオリンを弾く方の参考になれば幸いです!
以上、「生ヴァイオリンのエレキ化?David Gage The Realist Sound Clipを試してみました」でした。