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肩当てを使わないフォームに変えました

こんにちは、Yuukiです。

最近肩当て無しでヴァイオリンを弾いています。

ヴァイオリンを弾くときに肩当てを使うのが一般的だと思います。自分も12歳でヴァイオリンを始めて最初から肩当てを使っていましたしまず肩当てを使って持つ所から始める事がほとんどだと思います。

肩当てを使うと持ちやすい…というより肩当てなしだと持てない!という方がほとんどだと思いますし敢えて肩当てを使わないというところに帰結する方も少数派だと思いますが、今回は自分が肩当てを使わないフォームに変更した理由と、実際のフォームを解説しようと思います。

肩当てを使わなくした理由

大きく分けて2つの理由があります。

・楽器の角度を水平にしたかった

・指を立てて抑えるフォームを徹底したかった

この二点です。

まず角度の話からすると、一般的なKUNタイプの肩当てを付けると楽器が体に対して斜めに配置されると思います。

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角度を変えて見るとこうなります。

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これがブリッジ型の肩当てを使った場合の一般的なフォームかと思います。

このフォームは体に無理なく弾きやすく長時間の演奏が楽で、ポジション移動が激しい曲でも苦にならないという特徴があります。

対して新たなフォームはこういった形です。

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かなり角度が水平に近いですよね、左手を大きくひねってるのも分かると思います。

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こちらの角度からみるとより楽器の角度と左手のひねり具合がわかると思います。

このブリッジ型肩当てを使っていない方のフォームで拘った楽器の水平具合のメリットですが、まず楽器の角度が水平になることにより、より弓を持つ右手が上に来ることになり腕の重みをより掛けることが可能になる、よってしっかりとした発音が出来るようになるというメリットがあります。

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肩当てを付けているフォームです。

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付けていないフォームです、角度の違いが分かると思います。

またより上方向に音が飛ぶようになるのでホールで弾くときの音の通りが有利になるという面もあります。

ほかにも見た目がカッコいいというメリットもあります。

二点目の指を立てることを徹底する という点ですがこちらは左手を捻ってより体の内側に肘が来るようなフォームに変えると自然に肩も内側に入り、肩当てを付けない状態でも楽器の維持がしやすくなります。

というより、この左手の捻りがないと肩当てなしでは持てません(自分の場合)

この左手のフォームにする=肩に楽器の裏板が触れる というフォームにすると自然と左手の指がしっかり立って指板を押さえられるようになります。

左手の指を立てて抑えることにより音程感がクリアになり、ヴィブラートも掛けやすく明瞭な音になるというメリットがあります。

この二点を意識すると、肩当てを使わないフォームのほうが自然に実現できる事がわかりました。

実際の持ち方

実際の肩当てを使わない持ち方を解説していきます。

まず、慣れるまでは滑り止めシートやクッションタイプの肩当てを使って慣らしていくのが良いです。

MAGIC PADという商品があり、自分は最初これをゴムで固定してサポートにしていました。

最初はこういう厚みのあるもので慣れるのもよいかと思います。

慣れてきたら滑り止めだけに変えてみます。100均のもので十分ですが、吸着力が強すぎない物を選んだほうが良いと思います。※ニスに直接触れるのでニスのダメージはありそうですが、実際冬場の数ヶ月程度では柔らかいニスの楽器でも大丈夫でした。念の為ニスのダメージは覚悟しておいてください。

滑らなければなんでも良いと思います。

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さて、滑り止めやマジックパッドを付けた状態で持ってみると大分楽器が低く位置すると思います。

これを無理やり上げて持とうと思わずに、左肩を内側に入れて首をまっすぐに、姿勢を良く構えることを意識します。

左手で右肩を掴んだ状態にすると肩が内側に入ると思いますが、その角度を保ったまま楽器を構えるとやりやすいです。

基本は肩の内側に乗せる、触れさせるといったフォームになります。

頭や首の筋に最初は力が入って頭痛がしてきそうですが、うまく力を抜くことを意識します。

鎖骨に引っ掛けて肩に乗せないというフォームもありますがこちらはまた別の流派になり、

自分ができるようになったのはこの肩に基本触れさせて楽器を保つというフォームです。

一時的に、ポジション移動が少なく歌い上げるようなフレーズのときは楽器を浮かせることもあります。

しかしポジション移動が頻発する難易度高めの曲の際はやはり肩に基本乗せていたほうが演奏しやすいと思います。

左手は手の甲が右斜め上に向くような形になり、自然と指が立って押さえられると思います。

ここまでくると自然と楽器の角度が平行に、指も立って押えられるというのが自然な流れで実現できるかと思います。

肩を内側に入れることで楽器を保つことができ、同時に肘の角度も大きく内側になることで指も立つ、そして右手もしっかり腕の重みで運弓ができる、という形になります。

しばらくこれで弾いて肩当てをしない弾き方というのはこういうものなんだ!ということが体で分かるようになってきたらすべて外します。

滑り止めやマジックパッドを付けないで一曲弾き通す事ができれば無事肩当て無しフォームの完成です。

音はどう変わるのか?

肩が裏板に触れることになるので、耳元では高音域が立ったサウンドで遠くには輪郭がぼやけず強い音が飛ぶようになります。

非常に柔らかい音が好きな方にとってはあまり好きではない傾向のサウンドに変わるかもしれません。

自分の持っている新作ヴァイオリンを肩当て無しで弾くと耳元ではかなりピーキーな音に聴こえややしんどいのですが、録音すると非常に綺麗で迫力のある音が鳴っています。

ただ、肩当てを使わないほうが良く鳴るようになる、とか骨伝導が、というのはやや懐疑的です。

実際ブリッジ型の肩当てを使ったほうが裏板自身の振動を阻害しにくいですし、KUNやWOLFは横板を抑えつけやすいですが最近使っている人も多いPIRASTROの肩当てなんかは抑えつけが弱く非常に音が良いので、単純に音を良くしたい場合は肩当て無しに挑戦するより普通にPIRASTROの肩当てを買ったほうが早いです。

また柔らかく太い音、こもった音が好きな人はブリッジ型を付けたほうが好みのサウンドになると思います。(特にKUNのプラスチック、WOLFなど)

ただ録音してみると肩当てを付けないで弾くことでよりビッグなラウドなサウンドになってるので、全体的な迫力は出ると思います。

指を立てるようになるので発音もクリアになります。

演奏上で良くなった面

まず音程が自分比で良くなりました。

これは指を立てて押さえるようになったことと、無理やりなポジションで弾くことができなくなり常に考えて弾いてるからかと思います。

それと楽譜通りの論理的な指使いでないと弾けない(適当に弾けない)ので、勢いに任せた無理やりな演奏では無くなった気がします。

デメリット

言わずもがなブリッジ型の肩当てを付けていたときのような楽さはやはりありません。

左手でサポートしないと滑って落ちそうになりますし、何時間もオケで弾いたりすると疲れが出やすいかもしれません。

ただ難しい曲が全然弾けなくなるとか実力の80%になってしまうとかそういう心配はしなくて大丈夫です。

慣れると普通に自分が弾けていた曲なら弾けるようになります。

まとめ

肩当てなしのフォームに変えた理由と実際の持ち方を解説してみました。

一度は試してみると色々広がって面白いと思いますし、肩当てを付けないで弾けるけど付けたほうがなんか好きとか音が好みということもあると思うので、選べると自由度が広がりますね。

肩当てなしで弾くフォームにメリットを特に感じない人は無理に変える必要はないと思いますし、あとは演奏スケジュールが立て込んでいて忙しい人は変えるのは控えたほうが良いかと思います。

どうしてもスムーズに弾けるようになるまでは2ヶ月〜半年くらいはかかりそうです。

あとは顎当ての形などによってどうしても難しい場合もあり、自分はガルネリ型を基本的に使っていますがルジェリ型とかだと結構難しかった記憶があります。

どうしても出来ないよって人はTwitterのDMなりで連絡してくれればアドバイスしますしワンレッスンも承ってるのでご気軽にご相談ください。

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肩当てしないで弾けると単純に手間が省けて楽というのもあるし面白いと思うので是非お試しください。

以上、「肩当てを使わないフォームに変えました」でした。

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