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Crowsonのあご当てを付けてみました

こんにちは、Yuukiです。

演奏で使っているヴァイオリンのあご当てをCrowsonのガルネリモデルに変えました。

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Crowsonのフィッティングはストラディヴァリやグァルネリ・デル・ジェスなどの世界的な銘器に装着されていたり、品質がすべてのフィッティングの中でも最高峰、見た目も美しいことから重宝されていますが、現在職人の方が高齢なことと健康問題で製造をストップしてしまっておりかなり手に入りづらく値段も相当高額になっています。

フィッティングすべて揃えると工賃抜きで30万円ほどするようです。あご当てもコロナ前頃は6万円前後が実売価格でしたが、現在は11万円ほどとほぼ倍の値段になってしまっています。

今回は中古でたまたま相当安価で見つけたので購入しましたが、自分も定価では流石にためらう値段でもう諦めていたくらいでした。

余談ですが、あご当てのみ元々Crowson氏が製造していたわけではなくAlexander Accessoriesというメーカーに外注されていたため(刻印がCrowson AAと書いてあるのはそのため)、Crowsonの刻印がないAlexander Accessories製造のOEM品が現在でも安価(350$前後)に海外では購入することが出来るそうです。といっても代理店がないため個人輸入するしかなく、現在円安の影響であまり安くはならなそうです。

形も品質も同じため、今後Crowsonタイプのあご当てが必要な場合なんとかしてAlexanderの物を入手するしかなさそうです。

話が逸れましたが、今回購入したあご当てはCrowson刻印があるものです。写真つきで紹介しようと思います。

Crowson Guarneri Boxwood Violin Chinrest

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多少色が薄くなっていますが、汗や皮脂が染みているものよりは断然こちらの方が良いです。

汗が染みていたりすると夏場に湿気がある時に浮いてきてあまり清潔ではない印象があります。(拭けばきれいになりますが…)

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Crowson AAの刻印入り、金具はゴールドメッキのようです。これもアップチャージとなるのでたまたまですが結構運がいいですね。

ちなみにこの刻印が合ってもCrowsonの偽物というものが出回っているようです。今回も商品写真がパッとしなかったため若干疑いましたが、以前Somenziにつけていた本物、また良く展示会などで見る本物と同じ質感のため本物だと思います。

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楽器に装着するとこんな感じになります。

フルバーニッシュのオレンジの楽器にもよく合いますね。オールドに付いてる印象が強いかと思いますが、実際こうやって付けてみると新作やモダンにも合うというか、質感があまりにも良いためどの楽器にも合うと思います。

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ちなみに以前付けていたあご当てはこちらになります。これもCrowsonにかなり形が近いですが5000円ほどで買ったノーブランドのあご当てになります。これは相当気に入っておりずっと使っていました。

同じ物を探していましたが一度も見つからずついにCrowsonに手を出してしまったというわけです。

ちなみに装着する時に金具を回して固定しますがその時にあまりにスムーズなため感動しました。

金具の穴が若干小さいためあご当てレンチが対応していないものもあるため注意が必要です。

音が良くなる?

Crowsonのあご当ては付けただけで音が良くなると言われています。

これは一見プラシーボや値段効果でそう思うだけと思われそうですが実際本当に良くなり、方向性としてはクリアで柔らかく中低域がしっかり出るようになり、音量も大きく感じるというものです。

原因としてはおそらく材のグレードが他メーカーと比べて格段に良いため音響特性が良い、また重さがあるため落ち着いた音になるという傾向の話かと思います。

派手な音というよりしっかりした落ち着いた音方向に良くなるので好みはありますが、実際音が悪くなったとは思わないと思います。

今回のRaffaello Di Biagioでもやはりそうで、ガット弦を張るとややノイズや音が散らばった感じになるのが悩みどころでしたが音がかなりまとまるようになり、ノイズ感もかなり低減された感じが(弾き手側からすると)します。

実際に客席で聞いてはっきり差が分かるかは難しい問題ですが、弾いていて音が良くなった感じがすると実際演奏にだいぶ差が出ます。

顎とのフィッティング

CrowsonというかAAのあご当ては種類がかなり多く、骨格や顎の形によって多少フィット感が異なります。

首が長い方にはルジェーリ型というものが人気があるようですし、もしかしたらガルネリ型が合わない方もいるかも知れません。

自分はガルネリ型がもっとも形的に好きですが、ガルネリ型でも合わないものもあるため若干不安でしたがこのCrowsonのガルネリ型はとても自然にフィットして構えやすく、今までで一番くらいの感覚がします。

見た目が美しい

銘器に付けられているCrowsonのあご当てを見てその見た目の美しさに憧れる演奏家も多いと思います。

造形、ニスが美しいRaffaello Di Biagioのヴァイオリンに今はOtto Tempelのペグ、テールピース、そしてCrowsonのあご当てというフィッテイングとなったため非常に見た目も美しく、また機能的にも素晴らしい楽器となりました。見てるだけで満足感があります。

まとめ

最高峰のフィッティングと言われるCrowsonのあご当てを入手して付けてみた感想でした。

やはりあらゆる面で最高峰と言われるだけあるあご当てだと思います。質感や見た目、音、フィット感すべてに置いて完璧と言わざるを得ないでしょう。

現在の価格ですとあご当てにこの金額…と思いそうな値段ですが、やはり一度試してみるべきだと思います。

それでは以上、「Crowsonのあご当てを付けてみました」でした。

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