こんにちは、Yuukiです。
今回ヴァイオリンケースを新しく購入したのでそちらのインプレッションレビューを行っていきます。
GEWA Pure 2.4(オブロング)
今回選ぶ基準は一つ、ハードケースであること。
布張りのケースは猫の毛や埃の付着が割と気になったり、重さがあったりするので、今回思い切ってハードケースから探してみました。
BAMやLion、またシェイプ型も候補に入れましたが結果的にGEWAのPure 2.4 オブロング型(角型)を購入しました。
仕様
仕様は以下の通り。
- ポリカーボネート、ハードシェル素材のケース
- 重量2.4kg(小物入れ 楽譜ポケット含む)
- 背面楽譜ポケットあり
- ストラップ2本付き
- 弓は4本収納可
- ネック固定部分調節可能
かなり気が利いた仕様になっています。
GEWA社製、気の利いた仕様、オブロング型のハードケースというとそこそこ値が張りそうですが、かなり控えめなお値段となっています。
色はブラック、グレー、レッド、ホワイトの4色です。シェイプ型もあります。
外装
色は白、素材はポリカーボネートですがカーボンの様な柄がプリントしてあって美しいです。
ロックは2つで鍵はありません。
背面も同色同素材で、楽譜ポケットとストラップが付いています。
この楽譜ポケットですが、大きめの譜面は入らず、B4のオーケストラ譜はもちろんヘンレ版やベーレンライター版のピアノ譜も入りません。
ベーレンライターは厳しい。
ヘンレもギリギリ閉まらない。
インターナショナル版はピアノ譜もギリギリ入りました。
ベーレンライター版は大きいのでパート譜も入らず、中々厳しい結果となりました。基本的にあまり大きい譜面を持ち歩く場合はこのケースに限らず別のバッグなどを持つのが正解です。この譜面ポケットは小さい楽譜とiPad、小物やハンカチなどを入れておくのが正解なのかもしれません。
ちなみポケットは横にマチがあり大きく開くようになっており、さらに中に仕切りが会って色々入れるには中々便利な構造になっています。
ちなみに重量ですが、今回GEWA頑張りました。公称値の2.4kgに対して、楽譜ポケット、小物入れを含んだ状態でぴったり2.4kg。サバ読みなしでかなりの好印象です。
さらに楽譜ポケットを外すと2.2kg、小物入れを外すと2.1kgと、中々軽量なケースと言えるでしょう。
軽量化したい方もいらっしゃると思いますが、敢えてやるとすると、まずストラップが片方104gですので全部合わせると2.6kg。これを片方だけにすると2.5kg。楽譜ポケットがいまいち使いにくいことを考慮しこれを外してしまうと2.3kgまでなります。
あとは小物入れですがこれは86gで特にマジックテープなどでくっついている訳ではないので雑貨屋などで軽くサイズが同じ様なポーチを買ってくれば少し軽くなるかと思いますが、そこまでしてもそんなに負担は変わらないと思うので微妙です。まあポーチを好きなデザインに入れ替え可能なのはかなり魅力的ではありますね。
楽譜ポケットはこれがクッションを兼ねているので外してしまうとケースを置いた際やや安定しなかったり、ストラップの台座が痛かったりするかもしれません。別売りの大きめの楽譜ケースを付けるとかすると大きい楽譜もはいるかもしれず、色々工夫してカスタムするのが楽しいかもしれません。
このカーボンマックの譜面入れが気になっていますが付けれるのか分からず…
一応譜面ポケットを取り外すとこういう感じになっています。
また、このストラップの位置を見て気になるのが、ストラップの位置が少し低く、重心がおかしくなりそうということ。
Jaegerの時もこれで苦労したので少し心配だったのですがとりあえず大丈夫そうでした。ストラップの長さなどを調整することで殆どバランスは気にならない程度。むしろ自転車やバイクに乗る際丁度良いくらいです。
内装
それでは内装を見ていきいましょう。
とてもシンプルでスペースが広いですね。
黒一色で素材感も悪くないので上質感がありますが、すこし地味に感じるかも。
弓ホルダーは普通のプロペラ式が4本、ホルダーの表面には布地が張ってあります。
注目してほしいのは右側の上蓋を支える部分ですが、ここが内側に折り畳みやすいようにしっかりと縫製されており、外側に折れてしまったということがなくなります。これは非常に気が利いている!老舗GEWAの心遣いを実感しました。
小物入れは取り外しできるタイプ。
この様な質感です。Ideaなどと同じでしょうか。
底面の素材は合皮でしっかりしています。この分少し重さがあります。
ジッパーは完全に開くタイプで、そこそこ小物が入ります。
取り外しできるのはオーケストラの練習のときにそばに置いたり、コンサートのリハーサルのときに使いやすいかも?
松脂2つ、ミュート数種類、ペグコンポジション、チューナーを入れても余裕があります。ハンカチやクロスがまだ入りそう。
弓先側です。弓先はGEWA特有のタイプのホルダーになっておりこれは使いやすいです。ただ補強材の部分(黒が濃い部分)に弓が引っかかりやすいので、勢いよく取り外すと危ないです。
ネックホルダーは取り外し可能で大きいサイズの楽器も適合可能。
少し見にくいですが、このようにマジックテープで固定するようになっています。ここはしっかり付けておかないと衝撃でズレてしまいますのでしっかりと押し付けて固定すると良い感じです。
肩当てはKUNやViva La Musicaなどのブリッジ型はまず問題なく、かなり大きめのPerformaも入りました!ボンムジカあたりも問題なさそうなのでブリッジ型ならまず入らないものは無いと思われます。
全部入れるとこの様な形です。シルクバッグは別売りのものを使っています。無くても全く構わないのですですが、少し色が寂しい感じをしたのとこういう感じが好きなのでバッグに入れてみることにしました。
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無地のシルクサテン生地でもいいですがやはりお洒落な柄があったほうがいいですね。Chloe Trevorさんはアーティストの方ですので楽器の保護性能などは問題ないでしょう。自分もそのうち欲しいですねー
バッグを入れたのと、気に入っているブランケットが有るのでそちらを使っているのですが、しっかり黒いブランケットが付いてくるのでご安心を。BAMやRiboniは付いてこないですからね…
使ってみた感想
まだ楽器を入れた状態で持ち運んだり演奏の現場に持っていったりしていないのですが、まず持ち運んだ感想はやはり軽さからくる体の負担の小ささ。それとストラップが軽く取り回しが良いのもあり全体的な取り回しの良さを感じます。
ストラップはリュックタイプにするのも良し、その状態のまま片方にかけるのも良し、また完全に一本がけにしてしまうのも構造上出来るので良いと思います。
少し気になるのは蓋を開けた時の角度が直角気味でやや中を見にくいような感じがする事、それとGEWAあるあるですが蓋がしっかりしているためストラップや楽譜入れをしっかり座らせないと蓋重心になって後ろにひっくり返ることですね。
その他特に気になる点はありません。使いやすいと思います。
まとめ
GEWA Pure 2.4を買ってひとまずインプレというかレビューをしてみました。
シェイプ型も気になっていましたがやはり弓が2本しか入らない事、肩当てが形状によっては入らない場合がある、また小物入れの容量も少ないので馴染みのあるオブロング型にしてよかったと思います。
基本的なケースとしての性能は特に問題なく、非常に使いやすく、逆に変な機能が無くちょうどよい感じがします。
とにかく価格が良いですね。このオブロング型は実売4万円前後でシェイプ型は3万円前後と、GEWAというメーカーのネームバリュー、作りの良さからするとかなりバリュープライスと言えると思います。
どうやらGEWAのドイツ工場ではなく、中国工場で作られているということでこのお値段ということらしいですが特に問題ないです。中国製って別に今品質に影響殆ど無いですからね。強いていうとイメージだけでしょうか。
湿度計やGPS、ガット弦パイプ、加湿器などは無いですが、今どきは無くても良い機能だと思うので必要な機能だけしっかり作ったという感じで好印象なケースとなりました。
色が4色あって赤と白なんかは女性の方でも使いやすいと思います。黒、シルバーはクールな感じで男性好みという感じ。
それでは以上、「ヴァイオリンケース GEWA Pure 2.4 インプレッションレビュー : ちょうど良さが際立つ一品」でした。