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新作ヴァイオリンでオールドの再現!新作シャコンヌとオールド名器を弾き比べてみました

こんにちは、Yuukiです。

今回、弦楽器専門店シャコンヌ銀座店様、またViolin Gallery KUBOTA様にご協力頂き、オリジナル新作楽器「新作シャコンヌ」を数台試奏、 また貴重なオールド楽器と弾き比べさせて頂きました。

というのもシャコンヌ様の新作楽器を展示会などで弾く機会があり、とても素晴らしかったので是非これは紹介させていただきたい!と思いシャコンヌ様に直接お願いし今回記事と動画撮影のご協力をいただけました。

実際弾いてみて中々興味深い結果になりました。オールドの楽器が素晴らしいのはもう言わずもがなですが、オールドの音が理想とする人でもオールド以外の選択肢もあるのではと思いました。

※今回この記事の内容と同じものをYoutubeの方にもupしています。そちらも是非ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=V9l1g_SAq9Y

弦楽器専門店シャコンヌ

まずは弦楽器専門店シャコンヌ様のお店の紹介から。(以下敬称略)

弦楽器専門店シャコンヌはオールド楽器の輸入、修復をメインに新作楽器やお求めやすい価格帯の楽器、また自社製ブランドの弦楽器を製作しており、中でもストラディヴァリなどのオールドヴァイオリンの構造やニスの秘密に迫って科学的にサウンドの解明に取り組んだ結果、オールドバイオリンの持つ響きの秘密に限りなく近づいた楽器を製作、調整や修理の技術に応用したりとされている弦楽器専門店です。

https://www.chaconne.info/

https://violin-gallery.info/

今回はその技術を活かした新作シャコンヌのヴァイオリンとその構造の元となったオールドヴァイオリンを試奏させて頂きました。

楽器の紹介

新作シャコンヌ

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新作シャコンヌです。新しいモデルになっておりニスの色が濃く、ニスの質も柔らかく音色に優れつつ美観もオールドに近い…という特徴があります。

なんでも板の厚みを微調整してどの位置を叩いても同じ音程で響くそうで、後述のオールド楽器の持つ音程の理論に当てはめて製作されたそうです。

ニスに関してはオイルニスで、松脂とオイルを配合したニスを使われているそう、これは最近研究で明らかになったストラディヴァリの楽器に使われてるニスと同じとのことです。

今回新作シャコンヌは3台、2020年製のストラディヴァリモデル、2021年製のグァルネリ・デル・ジェスモデル、2022年製のストラディヴァリモデルを試奏させて頂きました。

2020年製 ストラディヴァリモデル

まずは2020年製のストラディヴァリモデルです。

弾いてみるとまずチューニングの段階でかなり音の太さを感じます。すこしノイジーなズズッという音も感じられますが柔らかさと遠鳴り感を出すのに必要な部分だったりします。あとはガット弦だったので少しそういう音がするのかなとも。

E線のかなり高い方に行ってもキンキンせず柔らかいまま発音ができます。これは中々新作楽器だと難しい部分で、音量や音質を保ったまま高音の丸みが出る楽器は割と少ないので、この辺りも凄く研究されて製作された楽器なんだなと思いました。

2022年製 ストラディヴァリモデル

今度は2022年、つまり最新のストラディヴァリモデルです。

こちらはニスがこれまでの新作シャコンヌより色が濃く、成分も柔らかくなっているようで低音が良く響くようになっているとのことです。

先程の2020年製と比べるとやや明るい音です。基本的な方向性は同じですがハイの成分がよりしっかり出ているのかハリがある音に感じます。

ちなみに弦はすべての楽器でピラストロオリーブのセットでしたので弦による差もないと思われます。

低音もより強く出る印象で全体的にパワフルさを感じました。

2021年製 グァルネリ・デル・ジェスモデル

今度はグァルネリ・デル・ジェスモデルです。

見た目はグァルネリモデルの特徴が感じられるものの大胆に崩しすぎず、バランスの良い美しさを感じます。

音に関しては低音が深く渋みがストラディヴァリモデルより強く、よりオールドに近い感覚がしました。

新作シャコンヌに共通する点

見た目はイタリアンの新作のように凄く均一というわけではなく手作り感が良い意味で感じられ、これは使い込んだらかなり風格が出そうです。

昔の時代の楽器が新品だったらこんな感じなのかな、とイメージできるような見た目になっていると思いました。

ちなみに出荷時の標準のフィッティングがすべてイギリスのクローソン社のもので統一されています。クローソンはフィッティングの中でも最高峰最高級のものなので最初から付いてるのは非常に嬉しいですね。

オールド楽器を試す

先程は新作シャコンヌ3台の弾き比べでしたが、今回は貴重なオールドバイオリンと弾き比べもさせて頂けることに。

ガスパロ・ダ・サロ(Gasparo da Salo)

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ブレシアで作られたガスパロ・ダ・サロです。

ガスパロ・ダ・サロは最古のヴァイオリン職人とも言える人物でストラディヴァリやグァルネリなどの名匠に大きく影響を与えた人物です。

見た目も凄く古い感じがありますね。横幅も少し小さい感じです。

弾いてみると見た目から想像できないくらい音量とパワーがあります。音も渋すぎず弾きやすく普通に近年物の協奏曲のソロが弾けそうな雰囲気。

また余計な帯域が全く出ておらず洗練された音がします。乾いているのにしっかり艷やかな音も出ていてこれは相当良い楽器だなという印象を受けました。

グァルネリ・デル・ジェス(1739)

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なんと本物のグァルネリ・デル。ジェス!1739年に作られたものだそうです。

グァルネリは有名ですね。ストラディヴァリウスとならんで二台巨塔と言われるようなヴァイオリンで非常に貴重なものです。

ストラディヴァリより作られた本数が少ないので凄く珍しく貴重なものになります。

見た目もオーラが非常にあります。これが数多の演奏家の元で美音を鳴らしてきてきた名器と思うと緊張してきます。

音はとても乾いて明るくハリがあり非常に説得力のある音です。

低音が強いですが高音もきらびやかで強く鳴ります。倍音感も非常に優れ、どこで演奏しても極上の演奏効果をもたらす名器だと思いました。

オールドと新作シャコンヌの共通点

オールド名器二台を弾かせてもらいつつ、不思議に思ったのが先程の新作シャコンヌとほとんど弾き方を変えずに演奏できることです。

音も普通新作というと明るめで少し固く生々しい音が出がちですが、そういった感じはせずあくまでも柔らかく発音する所、低音が深くハイの方も痛くなく柔らかい所も一緒です。

音色自体も新作シャコンヌはオールドと比べるとやや新しい感じはしますが十分練れた音がしていて特に新しい楽器を弾いてるという感じを受けませんでした。

グァルネリ・デル・ジェスを弾いた後もう一回新作シャコンヌを弾かせて頂きましたがやはり同じような印象でした。

見た目もつやつやのフルバーニッシュでないので自然な見た目が好きな方にも受け入れやすいものだと思います。自分は好きですが新作楽器のフルバーニッシュってステージ上で見ると見た目が整いすぎてちょっと違和感があるときがあるんですよね。

新作シャコンヌですと見た目が自然なのでオールド楽器が多いオーケストラなどの中で弾いても音も見た目も違和感持たれにくいと思います。

終わりに

今回は弦楽器専門店シャコンヌ様にご協力いただき新作シャコンヌのヴァイオリン3台とオールド名器二台、グァルネリ・デル・ジェスとガスパロ・ダ・サロの弾き比べをさせて頂きました。

新作シャコンヌはオールド志向の方に一度弾いてみていただきたい楽器だと思いましたし、オールドの音が好きだけどオールドを買うのは色々大変なので、オールドと比べたらお求めやすい新作シャコンヌの選択肢も非常に良いと思います!

新作シャコンヌはシャコンヌ様の店舗、または展示会などでお求めになれるのでご興味がある方は是非問い合わせてみてください。

・弦楽器専門店シャコンヌ

https://www.chaconne.info/

・Violin Gallery KUBOTA

https://violin-gallery.info/

それでは以上、「新作ヴァイオリンでオールドの再現!新作シャコンヌとオールド名器を弾き比べてみました」でした。

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