LINE6の新製品、HX Stompを試奏してきました。
HELIXシリーズのマルチストンプで、シリーズで最も小さく軽い商品。
DSPは減っているものの、HELIXとサウンドクオリティは同じで、300種類以上のアンプ、エフェクトを搭載しています。
HELIXは相当いい音なので、同じ音が出るとすればこのカテゴリーのマルチではトップクラスなのでは?
値段は8万弱と結構高価。
興味を持ったきっかけは、ライブやリハではKemperを使っていたものの、やはりちょっと重い…ので、リハや本番でも使用に耐えるコンパクトマルチに変えようかと思った事。
ZOOMのG3nも所有しているものの…音はこもりがちで汎用性も少ないので、ちょっと厳しいかなーと。ミニセッションなどでは問題ないんだけど。
とにかく、Kemperと同様までいかなくても音が良くてある程度汎用性が高いというところでこのHX Stompが目に止まった。
このHX Stomp、入出力も十分あり、メインアウト(ステレオ)、センドリターン、midiイン・アウト・スルー、フットスイッチ接続端子、ヘッドホンアウトなど。
センドからマーシャル等のリターンに送り、メインアウトでPAに送ることも可能ということで、かなり便利そう。
操作感はとても良く、最初戸惑うものの10分も触っていれば大体の操作は分かった。
結構細かいセッティングもでき、アウトプットを2系統に分け、アンプ+キャビのライン用、アンプのみのリターン用と分けたり、フットスイッチに2つのエフェクトをアサインしたりできる。
出力もバランス、アンバランスの切り替えができるようで、DI機能もしっかりしてそう。
スナップショットという機能は全部把握した訳では無いのだがとても便利そうで、パッチの中のエフェクトをまとめて操作が可能と、かなり色々できる。
バンクは3つずつで、少々少ないと感じるものの、まあ必要十分かもしれない。どうしても少ない場合MIDIコントローラーを繋げばいいし。
音の感じは…まあHELIXと同じでややLINE6の癖はあるものの、十分使えそうではあった。
といっても、お店の中だったのでかなり小さい音で試奏するしかなく、音圧感やバイト感はちょっと分からなかった。
全体的に中々良い感じ、ただ、8万の価格設定は個人的に高く感じた。HELIXファミリーとは言え、ターゲットは主にセミプロ、アマチュアあたりだろうし、他のマルチと比べるとかなり高い。
ちなみに在庫はどこにも無いらしく、その店で今予約すれば1月には納品できるが、基本的に半年待ちくらいという事らしい。
個人的には在庫が回るようになって来てその時余裕があったら買うかも…という感じでした。