Tom Anderson The Classicのピックアップを交換
こんにちは、Yuuki(Yuuki_st57)です。
去年1月に購入したTom Anderson Classicですが、ライブやRec、バンドセッションなどで頻繁に使っていました。
去年11月の2Uライブでも使用したのですが、その後ピックアップの調子が悪くなったため交換したので、その際の手順などをメモ的に書いていこうと思います。
Tom Andersonのピックアップ
Tom Andersonのギターには必ず自社製のオリジナルピックアップが搭載されています。
クォーターパウンドと言われるコイルの面が大きい事が特徴的で、SCHECTERやDuncanの一部ピックアップ等で採用されているデザインです。
パワーが高くレンジが広いサウンドの傾向になるのかなと思います。
それと、シングルコイルはスタックタイプ(2段積み)になっている物が多いです。
スタックタイプの利点としては、シングルコイルにありがちなノイズが無く、クリアでノイズレスなサウンドになります。
反面、どうしてもストラトに代表されるようなきらびやかな音でなく、やや分厚く柔らかい傾向になってしまいます。
ただ、今回のTom Andersonのギターはスイッチルーシステムでタップができるので、純粋なシングルの音が欲しいときはタップすれば良い、ということで、純正のスタックタイプを購入しました。
このTom Andersonの様なピックアップも自社開発しているようなハイエンド系ギターはなるべく純正のピックアップを使いたいところです。リプレイスメントピックアップに替えてしまうと売却する時価値が下がってしまったり…ということも結構あります。
フロント、センターをスペックシート通りに戻す
今回、センターとフロントのピックアップを交換しましたが、元々ついていたピックアップが、
フロント SD1
センター SA1
リア H3
となっていました。
公式HPのスペックシートを参照すると…
リア、センターは同じですが、フロントがSA1Rとなっています。
SA1RというのはSA1のリバースワイヤリングモデルで、ハーフトーンにした時にノイズを消せるという特性があります。
フロントは前のオーナーによってSD1に交換されていた様でした。
今回、ライブなどで酷使した結果センターのピックアップが断線したようで、ローが全然出なく、音量も小さい感じになってしまっていました。
ボールピースに錆が出ており、見た目の状態も悪く寿命でしょう…
フロントは調子は悪くなかったのですが、折角の機会なので、スペックシート通りに戻そうと思い、新品でSA1とSA1Rを購入しました。
箱はこんな感じで白いダンボール箱です。
配線作業!
基本的に同じ構造、同じメーカーのピックアップなので、今まで通りに配線すれば良いのですが、メモや写真を撮りながら作業したほうが良いです。
今回は家で作業してしまいましたが、高価なギターなので、基本的にはリペアショップでお願いしたほうが良いと思います。
緑の基盤がスイッチルーシステムで、その左に見えるのがボリュームポッドです。
あまりハンダが綺麗ではありませんが…この辺りも綺麗にしておくと音も良くなるかと思われます。
西海岸のギターらしく、ノイズ処理が徹底されています。キャビティ内の導電処理、ピックガードのシールディングなど流石ですね。
ボリュームポッドはCTS等に交換すると良いかもしれません。そのうち変えよう…
あまり配線作業の写真が撮れていないのですが、ハンダは最小限、かつしっかり固定するのがポイントです。
セットアップ
配線が済んだらセットアップです。
ボディをポリッシュで磨き、金属パーツの錆を落とし、指板を磨き…とにかく日頃の感謝を込めて綺麗にしてあげました。
それとこの時は行っていないのですが今冬の乾燥の影響?かネックが逆反り気味になっていたので、ロッドを緩め、ブリッジの高さを調整しました。
エリクサーの09-42を張り、調整完了です!
綺麗になりました!
新品のピックアップになり、綺麗になりました!
SD1からSA1Rにした印象としては、フロント&センターのハーフトーンの鈴なり感が増したかな、という感じです。
フロント単体の音も少しトレブリーになったかもしれません。
ちなみにSA1R、SA1はAmazonやサウンドハウスで購入できますがSD1は今入手困難な様ですね…SD1が元々搭載されているギターをお持ちの方は注意が必要です。
基本的にTom Andersonピックアップは数字が大きくなればなるほど出力が高くなるので、ハイパワーを求める場合はSA-2等にすると良いかもです。
前オーナーがかなり活躍されている方で、ライブ等でガンガン使っておられた様なので歴戦の傷等ありますが、今のオーナーの自分もメインとして信頼しているギターのため、今後も大事に使っていきたいなと思っています。