高品質中華デジタルアンプ FX AUDIO D802のレビュー
机の上をスッキリさせたかった
先日Wharfedale DIAMOND 10.1の記事を書いた時、アンプとUSBDACが不満だった旨を記述しました。
BEHRINGERのオーディオインターフェイスからmarantzのプリメインアンプに繋いでいたのですが、BEHRINGERの使いにくさとmarantzのアンプの大きさが特に不満で、机の上にアンプを乗せ、その上にPCモニターを乗せていたので重さで強度的な不安がありました。
それで今回USBDAC一体型の中華デジタルアンプを購入し、省スペース化&あわよくば高音質化を狙ったのですが、狙い通り以上の効果がありました。
今回購入したのはFX AUDIO D802という、Amazonでもそこそこ評判の良い中国製デジタルアンプです。
Amazonで新品で購入すると12000円くらいです。今回は中古ショップで新古品を6480円で購入できたのでラッキーでした。
外観、付属品等
すぐ繋いでしまったので写真が上手く撮れなかったのですが、箱の中身はこんな感じでした。
・本体
・32V 5.0A電源
・USBケーブル
・リモコン
・説明書と品質保証書
本体の電源を入れたところですが、小さい画面があり、音量、入力ソース、サンプリング周波数、イコライザーなどの数値が表示されています。
筐体はアルミで出来ており、高級感がある、とまでは言えませんが悪くありません。
ボタンは電源ボタンとソース切り替えボタンで、ボリュームツマミがあります。
しかし、リモコンの使い勝手が良いため。あまり本体を触って操作することは無さそうです。
後ろは光デジタル入力、同軸デジタル入力、USB入力、スピーカー出力、電源入力の順になっています。
筐体が小さく、端子の間が狭いので、スピーカーケーブルがキツキツになってしまいました。バナナプラグを使うほうが良さそうです。
リモコンは少し小さめのこんな感じ。
本体で出来る操作の他に、トーン調整、イコライザー調整ボタンがあります。
基本的にイコライザーとトーンはいじらない方がいい音なので、トーンボタンを押し、TREBLEとBASSをお互い0にしてPCからの音をダイレクトに出力させています。
電源は本体と同じくらいの大きさで、32Vと出力が大きすぎてホワイトノイズが乗るため、これは使わないで12Vの物に変えて使っています。
音の傾向など
題名にも書きましたが、このFX AUDIO D802はとにかくクリアで、なおかつパワフルです。
marantzの時は暖色系の柔らかい音だったのですが、こちらは寒色系で少し硬さがある、とてもクリアな音です。
ウラディミール・アシュケナージのシュパンのバラード4番を今さっき聴いていたのですが、ピアノを強打した時の弦の響きとか、共鳴がとてもリアルに感じられます。
僕はピアノを専門にちょっとやってた時期もあり、ピアノの音がとても好きなのでオーディオを鳴らす時ピアノの音は拘るのですが、Wharfedale DIAMOND 10.1のモニターライクな音も手伝ってかなり本物っぽい感触があります。とても好印象です。
あまりクリアな方向に音が行き過ぎると面白みが無くなるかなと思っていたのですが、FX AUDIO D802はデジタルアンプならではのパワフルさもあるので、寒色系でクリアな音ながらも元気の良さがあり、とてもいい感じです。
モニターライクな音と言われてるWharfedale DIAMOND 10.1でも冷たすぎないので、どんなスピーカーでもクリアすぎてつまらない、キンキンする、ということは無いかと思われます。
というか、BEHRINGERとmarantzの音が柔らかったというよりも、性能が悪くリアルな出音ではなかったとも言えるかもしれません。
真空管アンプなどは独特の歪み感であの柔らかい音色を出していますが、歪んでいるということは何処かであるべき音が失われているということなので、PCからUSB接続で、音のロスが殆ど無いデジタルアンプなら音のリアルさが安価なアナログアンプに勝るのは当然なのかもしれません。
よく大型家電量販店のオーディオコーナーで大型のプリメインアンプ(値段も高い)から高級スピーカーで鳴らしてるのを見て憧れていましたが、少なくともアンプに関しては相当こだわらなければ一万円前後のデジタルアンプで事足りる時代になったのかもしれません。
まとめ
机の上をスッキリさせたくて気軽に買ったFX AUDIO D802ですが、思った以上に音が良く、満足度の高い買い物になりました。
新品の12000円で買っても後悔してなかったと思います。そのくらいオススメできます。
ちなみに注意点といっていいか分かりませんが、この手の中華アンプはヘッドホン端子がないものが多く、この機種にもありません。
ヘッドホンで鑑賞する時は、BEHRINGERのオーディオインターフェースをそのまま使うので僕は大丈夫ですが、一応注意が必要ですね。