Josef RissinによるSergey Khachatryanのレッスン動画

以前このブログでもSergey Khachatryanを紹介している。そのSergey Khachatryanが学生時代(?)に名教師Josef Rissin(ヨーゼフ・リシン)にレッスンを受けている動画が中々良いので紹介します。




1~3の途中まではショーソンの詩曲、3の途中~5までがワックスマンのカルメン幻想曲のレッスンである。

はっきり言って上手すぎ。10代後半の頃だと思うが、もう先生を超えちゃってると思う。しかしJosef Rissin先生のアドバイスも流石という感じ。

Josef Rissinはプレイヤーとしてはそこまで有名ではないが、何枚かCDを出している。パガニーニコンクール、エリザベートコンクールで入賞歴あり。

名プレイヤーというよりも、名教師として有名である。音大でレッスンもしているようで、各地で若手演奏家向けのマスタークラスも行っているようである。

 

Sergey Khachatryanはこの頃は今よりも尖った演奏で、ちょっとE線ハイポジションなどは派手すぎる感じもする。しかしカルメンを弾き終わったときなんかは凄すぎて、ピアニストと先生が思わず笑っている。このレベルでカルメンを弾ききるのは凄い。

こういった天才系の演奏家は10代~20代の時は派手な表現をしていることが多い。私のお気に入り演奏家のLeonidas Kavakosなんかも若い時は凄い。

この動画の時は20代中盤だろうか?ヒゲが濃くあまり若い印象は受けないが、年代的にはそのくらいのはず。

ちょっと音程外れちゃてるときもあるが、まあパガニーニだし、こういう演奏も良い。若くないとできない演奏だと思う。

 

Sergey Khachatryanはなぜかレッスン動画や若いときの動画がYoutubeに多く、見ていて面白い。

Frank Peter Zimmermann(フランク・ペーター・ツィンマーマン)&Ysaye Violin Sonata No.3, Op.27-3 “Ballade”

フランク・ペーター・ツィンマーマンはドイツ出身の実力派ヴァイオリニスト。人気、実力ともにトップクラスのヴァイオリニストである。

凛々しく、端正な演奏が特徴的。テクニックもずば抜けて安定しており、聴いていて気持ちが良い。

 

このイザイの無伴奏・ヴァイオリン・ソナタ3番はイザイの曲の中でも特に演奏されることが多く、テクニック的にも難しいが、曲調的にわかりやすく、演奏会映えする曲である。バラードとも呼ばれる。

上手な音大生、高校生くらいが弾くことが結構多いと思われる。

私も高校生くらいの時に演奏会で弾いたことがあるが、結構音程が取りづらく、楽器がやや鳴りにくい曲で苦労した。最近も練習はしているのだが、やはり難曲なのは間違いない。

あまり丁寧すぎて硬い演奏になってしまうとこの曲の味は出ず、弾き飛ばしてしまうと何をやっているのかわからなくなってしまう。ある程度の勢いを保ちつつ、しっかりと鳴らして弾くのが重要だと思われる。

 

上の動画はツィンマーマンが割と若い時の録音で、音質があまり良くないが、とてもいい演奏だと思う。

ツィンマーマンはイザイの無伴奏・ソナタを全曲録音している。これが中々の名盤である。

 

バッハ: シャコンヌの冒頭の弾き方講座

バッハ:シャコンヌの冒頭部分の弾き方解説をYoutubeにupしました。

 

解説

この曲はバッハの無伴奏の中でも特別扱いされている曲で、よく教会などで演奏されているが、教会音楽ではなく舞曲がルーツなのでリズムをしっかり感じながら演奏したほうが良い。

冒頭の重音も、分けて弾く演奏スタイルもあるが、一気に鳴らしてリズムを強調する演奏も結構ありかなと思う。

指をしっかり伸ばさないと音程が悪く聞こえやすく、特に小指が注意が必要である。

バッハの曲は音程が定まると非常に鳴りやすいが、音程が悪いと途端に響きが曇ってしまうので、音程感をシビアに練習したほうが良い。

 

動画で触れていないこの後の部分は堂々と楽器を鳴らし、響きを大事に弾くと良いと思う。

超絶的な技巧を必要とする曲ではなく、基礎的な技術で弾ける曲なので、ある程度弾けるようになったらチャレンジしてみるといいかもしれない。あまり神聖な曲と思いすぎて手を出さないのももったいない(笑)

技術がバレる曲ではあるが、個人的にはベートーヴェンの方が音楽的にも難しいと思う。