プロが使うヴァイオリンの道具リスト【決定版】

ヴァイオリンの小物がどれがお勧めか紹介します。一応プロの基準ですが、あまりプロ・アマ関係ない感じです。

とりあえずこのリストから買っとけば問題ありません。

本体と弓はキリがないので除外します。

弦は好き嫌いありますが、エヴァ・ピラッツィかインフェルドが多いように感じます。大きな音が出てある程度深みがある物が好まれています。

オリーブ、ドミナントは昔は定番でしたが、最近は使う人は少ないかと思います。ドミナントは単純にもっと良い弦が増えたから、オリーブはあまりに使い勝手が悪いという理由です。

ストラディヴァリやデルジェスにはエヴァ・ピラッツィは強くて良くないと言われがちですが、あまり関係ないみたいです。以前デルジェスを見せて貰った時はエヴァ・ピラッツィゴールドが張ってありました。

エヴァ・ピラッツィゴールドも最近流行っていますが、高価です。

私は今エヴァ・ピラッツィで満足しています。

 

松脂

ギヨームが人気で、ベルナルデルを駆逐している感じ。若いプロはギヨームが多いかな?私の師匠の世代はまだベルナルデルとかかも。

ベルナルデルもドミナントと一緒で、昔はベルナルデルか黒猫(ミラン)しか無かったのですが、やはり最近良いのが増えました。

ベルナルデルは安物に比べれば良いですが、粒子が荒く、楽器が汚れやすいです。音もそこまで良くないです。

ラリカリーベンツェラーとギヨーム、アルシェ201SOLOが特に良いですが、アルシェは生産終了して品名が変わりました。

ギヨームは程よい粘り気があり、音がしっかり出て良いです。粉も飛びにくいし、変形しにくく使いやすいです。

 

肩当て

肩当てはかなり種類があって、一種の沼みたいな感じだけど、とりあえずKUNのBravoで問題ありません。

本当はKUNオリジナルのプラスチックの方でも良いのですが、しなって外れる問題と、余りにも質感が安っぽい事があるので、一応Bravo推薦です。でもどっちでもいいです。

肩当てを気にし始めると、何を使ってもフィットしない感じで気になってしまいがちですが、楽器がフィットしないのは多分あご当てのせいです。

あご当てはやはり試しまくって選ぶしか無いですが、あご当てがフィットすれば肩当てはどれでも良くなります。(体験談)

ケース

ケースはちょっと拘りがあって、一番人気を勧めにくいのですが、

GEWAか、TOYOの角ケースでとりあえず必要最低限です。

スーパーライトは相当人気ですが、満員電車で潰れて楽器が割れたという話を聞いたので、あまり積極的に勧められません。

 

本当はケースは10万以上の木製が好ましいですが、そうはいっても中々ケースに10万は厳しい(特に若いアマチュア)

プロ奏者は仕事がなくてもケースだけはこだわってほしい。まあプロはこのブログあまり参考にしないと思うが、、、

 

話がそれてしまったが、ネグリ、リボーニ、ムサフィアが高級ケース三銃士です。

成金感で言うと、

ムサフィア>ネグリ>リボーニ

ネグリとムサフィアは値段の割に作りがイマイチというか、これぞイタリアクオリティですが、リボーニはかなりしっかりしています。

なんだかんだで一番オススメはリボーニのUNOEOTTOで、10万以下で木製です。イタリア製だけど、ちゃんと作ってあります。

もちろんネグリとムサフィアも悪くない。金があれば、ネグリのディプロマが良いです。

 

Amazonに無かったのでリンクはありませんが、

・あまりお金がない→GEWA STRATO

・少しは出せる→リボーニ UNOEOTTO

・金ならある→ネグリ ディプロマ

 

譜面台

譜面台は絶対木にしましょう。練習のモチベーションに関わる。

全体が木が一番いいが、高いので、せめて楽譜を載せる所だけは木にしましょう。

インテリアに調和するような綺麗な譜面台があると、その気になってくるので、上手くなりやすいです。

私は折りたたみのアレだと全然練習になりません。沢山譜面乗せられないし、グラグラするし、後ろが穴が開いてるので、書き込みもしにくい。

 

おまけ:雑談

ヴァイオリンのケースを見ればどういう人か分かります。

 

・スーパーライトのケースにぬいぐるみやアクセサリー

→音大生、専門学校生

・GEWAのボロいケース、アーティストのサイン入り

→音楽だけで食べてるプロ

・ムサフィアの綺麗なケース、楽器がハイブランドのスカーフ入り

→ハイアマチュア、金持ち。稀に超絶上手い(普通のプロ以上)

 

 

バイオリンの弦を数種類レビューしてみる

弦のレビュー

 

最近、ヴァイオリンの弦を張り替えるたびに特徴などをEvernoteにメモをしてたので、それぞれメモをもとにレビューしていきたいと思います。

殆どが1900年台前半のモダンのメイン楽器ですが、新作に張った場合はその記述もしていきます。

基本的に、音色の劣化が気になるので1ヶ月以上使うことは殆どありません。交換頻度が多いので本来の意味での寿命(使えなくなるほど音の劣化、音程の合わない感じ)は分かりません。

あと定番のドミナントは最近使ってないので書いてません。後述のヴィジョンの方が良いと思うんですよね。。

オリーブ(ピラストロ)

最高級のガット弦で、2017年現在全ての弦の中で最高級です。(セット13000円程)

音色はこれぞバイオリンの音!と言った豊かな音で、音量もガットですが小さくないです。

柔らかい音、というよりも深い感じの音で、伸ばしが多い曲だと本領発揮します。

反面、反応はやや鈍く、なれないと弾きにくい所があります。あと、高いのに手汗などですぐ巻線がほつれて使い物にならなくなります。自分の場合練習時間が多いこともありますが1ヶ月毎日3時間以上弾き込んだらAとDの巻線が駄目になりました。

それにガットなので、調弦も湿度で安定しませんし、音程も取りづらいです。あとA線の音がなんか詰まった感じであまり良くない。

正直自分にとってはそこまで魅力あふれる弦ではありませんでした。いい音ではあるのですが、使いにくさの割にこれじゃないと絶対ダメ!というほどいい音では無いと思います。スチールとドミナントしか無い時代だったら考えも変わってくると思いますが今はナイロン弦で良い弦がたくさんあるので、、

手汗が少ない人だったら3ヶ月位持つと思います。手汗が多い人はあまり使わないほうが良いかも。

 

オイドクサ(ピラストロ)

古くからあるガット弦で、オリーブ以上に豊かな音がします。

正直、音色に関しては僕はオイドクサのほうがオリーブより好きでした。とても深く複雑、リッチな音で、今以上にいい楽器になった感じがします。

しかし音量があまり出ないのと、反応の悪さ、発音のしづらさがあって、1ヶ月ほどで交換となりました。

オリーブよりなぜだかほつれにくく、値段もガットにしては安い(8000円くらい)なので、僕はガットはオイドクサのほうが好きですね。

 

インフェルドレッド(トマスティークインフェルド)

かなり良いナイロン弦だと思います。

音量もかなりしっかり出るし、深い音が出ます。

張力が少し強い感じがするので、楽器によっては詰まった音になることもあります。モダンの方は大丈夫だったのですが、新作は硬すぎる感じになってしまいました。

クリアな傾向でなく、リッチな音が出るのですが、カーンと音が飛ぶのでソロでおすすめです。

しかし、致命的な欠点があって、、糸巻き側で弦が切れることが多いです。

 

これは改善してほしいですね。

 

ヴィジョン(トマスティークインフェルド)

値段が安いし、過小評価され気味な弦なのですが、僕はとても好きです。

最初は硬い音に感じるのですが、3日位経つと柔らかくて、箱鳴り感が出る感じになってきます。

音色の傾向としてはクリア系なのですが、柔らかくふんわり鳴る感じがして好印象です。

キンキンするという意見が多いのが驚きです。友人もそう言ってたのですが、僕は今の楽器でヴィジョンを張って悪い結果になった事はないです。

張力も標準的なので、どんな楽器にも張れます。値段もお手頃で、寿命も長いと思います。(この弦はサブ楽器に半年以上張ってた時がありますが、そんなに劣化を感じませんでした。)

楽器の音色をそのまま引き出してくれるとの意見もあったので、それが一番近いのかも?僕の楽器は確かに柔らかい音ですし、その友人もカーンと鳴る新作だったので、そういう楽器だとキンキンするのかもしれません。

値段、寿命、音色等考えて今一番オススメできる弦です。

 

ラーセン(ラーセン)

以前ブログの記事でも書きましたが、最初に思ったのはガットっぽい複雑でリッチな音、でもナイロンの音量で芯がある。

最初は硬い感じだったのですが、徐々に柔らかくなってきて、でもヴィジョン程芯ふんわりなる感じではなく芯があり、あとヴィジョンにはないリッチさがあります。

かなり好印象です。今は新作の方に張ってるのですが、相性がいい用で、柔らかいけど大きい音で、良く鳴ってくれます。

しかし、サビが出たり、A線がほつれたりが早い段階で出たので、ちょっと耐久性に難ありかもしれません。

 

ピーターインフェルド(トマスティークインフェルド)

比較的最近出た弦です。値段が高い(セットで9000円)なので中々手が出なかったのですが、リサイタル直前ということで買ってみました。

最初張った印象は、音がでかい!です。クリアでそんなにリッチ系じゃないのですが、弓の圧力をかけ過ぎてもそれに応じた音がバーンと出ます。

普通の弦よりも圧力の許容範囲が広い印象です。本番だとどうしても力が入り気味なのですが、それでも上手く音を飛ばしてくれると思います。

それと、硬質なんですがとても強い、大きな音が出ます。もちろん柔らかい音も弓使いで出せるのですが、派手な曲で派手な音を出したい時に最高の音が出てくれる感じです。

インフェルドレッドよりもきつい印象がしないので、流石トマスティーク社のフラッグシップ弦だと思いました。

ごく最近張ったので、これから又変化するかもしれませんが、とてもいい弦だと思います。ちょっと高いですが。。

寿命も長いと聞いてるのでこれは長く使ってみようと思います。