ヴァイオリニストYuukiが運営するヴァイオリン、ギター/ガジェット情報メディアHybrid Hobbysへようこそ! 本サイトはプロモーションが含まれています。

トマスティーク・インフェルド ロンド一ヶ月張ってみて【ヴァイオリン弦】

こんにちは、Yuuki Matsuura(Yuuki_st57)です。

この間やけに蒸し暑いなと思い除湿機を稼働させたら湿度80%でした……

湿度がこう高くなってくると、ギターやヴァイオリンのコンディションが不安になってきますよね。

メインのヴァイオリンは湿度がある程度ある方が鳴る楽器なので、今はとても良い音がしています。あまり乾燥しているとカサカサしてしまう感じですね。

新しく試してる弦のロンドもとてもいい感じです!しかしE線にサビが出てきたのでゴールドブラカットプレミアム(24K)に交換しました。

ロンドのE線は輝かしい音は出るもののややテンションが強く少しきつい感じの音がしてしまっていました。ワーシャルブリリアントとかと似た感じで、テンションが高いE線はどうしてもきつめの音になってしまいますね。

新しく張ったゴールドブラカットプレミアム(24K)は0.26ゲージなのでテンション感が程よく、ふんわり空間に溶け込む感じの響きでいい感じです。

普通のゴールドブラカットプレミアムよりも柔らかめの音なのかな、と思います。

金メッキだけどひっくり返りやすいという感じでも無いと思います。

ロンドを一ヶ月張ってみて

さて、1ヶ月間新製品のロンドを張ってみた感じですが、良いところはとても良い反面、すこし気になるところも出てきました。

個人的にはとても好きな弦ですし、値段も高いだけあってハイエンド弦の良いところはしっかり出ていると思います。

ただ、誰にとっても万能の弦というのは無いわけで、気になる点も数点出てきたので、そのあたりを書いていこうと思います。

あと、ペーターインフェルドの改良版とメーカーが謳っているので、ペーターとの比較が念頭に入っています。

良いところ

まずは良いと感じたところから。

音量が大きい

音量が大きいというか、爆音です!

メイン楽器自体古い割には結構音が飛ぶ楽器なのですが、このロンドを張ると自室で弾いてるとうるさいくらいの大音量です。

オーケストラの管楽器にも負けないくらいじゃないでしょうか?

音量が大きいというのはソロ弾く人にはとても良い傾向だと思います。

音量は大きいのですが、ハイがキンキンきつい感じではなく、全帯域ワイドレンジに響いてる感じです。

優しくppで弾いてあげればちゃんと小さい音も出るので、音が大きすぎて使いにくい、という感じにはならないかなと思いました。

ヴィブラートなどの反応が良い

左手の技術に対する反応が顕著で、ニュアンスを付けやすい弦だと思います。

正しい音程でヴィヴラートをしっかり掛けてあげると、とてもいい響きで、上手くなっったように感じます。

張りがあるが太く、分厚い音色

音色はクリアだけど分厚い、箱鳴りがしっかりした感じの音色です。

裏板がしっかり鳴っている感じというか、弦がキンキン鳴っている系の音色ではありません。

深みのある豊かな音色というよりはクリアで透明感がある感じです。

G線ハイポジションでも濁らずハリのある音が出るのは素晴らしいですね。

全体的な傾向としてはペーターインフェルドにやはり近いと思います。ただペーターより力強い印象。

気になる点

次は少し気になる点(悪いという感じではないのでこういう言い方になります)

テンションが強い

やはり音が大きく力強い弦なので、テンション感の強さが少し気になります。

押さえづらい、というところまでは行かないですが、しなやかさには少し欠ける印象です。

コンディションに難のあるオールドには張らないほうがいいかもしれません。

太さも少し太いのかな?左手に感じるテンション感が強いので慣れないと疲れるかもしれません。

張った当初はそこまで強く感じなかったのですが、やはり強いです。

反応が少し遅い

弦に弓を当てて弾き始めてから音が出るまで少し遅い感じがします。

ほんの一瞬ですが、気になる人は結構気になるかも。

遅いというか、弦から駒→魂柱→裏板に響きが伝わって鳴る感じが顕著というか、そういう感じです。

ただ、この感じは俺は嫌いではありません。楽器がしっかり鳴ってるんだな〜という風に思います。

ペーターインフェルドもそういう特性があったのですが、更に顕著になっている感じでしょうか。

値段が高すぎる

音と直接関わる部分ではありませんが、やはり値段は高いです。

俺が購入した時は全国的に特別価格だったのですが、今は普通の値段に戻って、なんとエヴァピラッツィゴールド、オリーブを超えて16000円台です!

良い弦であるのは確かですが、ちょっと高すぎる感じがしますね。

ペーターインフェルドがE線含めなければ8000円〜9000円程度で買える事を考えると、ペーターでいいかな……と思ってしまう価格です。

ペーターインフェルドとかなり似ている弦ではあるので、よっぽどロンドの特性じゃないとダメという人以外はペーターインフェルドで十分かなと思いました。

俺も気に入って新品もう一セットは買ってあるのですが、それが終わったら違う弦もしくはペーターインフェルドで良いかなと正直思います。

E線も1500円くらいしますが、普通のスズメッキで錆びる弦なので、コスパは良くない感じでしょうか。E線は先程も書きましたが交換してしまいました。

ただ、良い音の寿命が1年とか滅茶苦茶長ければ確かにこの値段でも許せるというところでしょうか。ただ1年は持たなさそう……

張って1ヶ月現在では全然ヘタれてる感じは出て無く調子良いので、1ヶ月は確実に持つという感じでしょうか。まあ最近の弦で1ヶ月持たないってことは殆どないと思います。

ラーセン・イルカノーネ・ソリストが結構良いらしいので、その辺りも試してみて比較してみたい所です。

イルカノーネ・ソリストは寿命も相当長いらしくちょっと期待しています。

まとめ:流石のハイエンド弦だが好みは分かれるか

正直に言ってしまうとエヴァピラッツィが苦手な方には合わない弦だと思います。

ペーターインフェルドにエヴァピラッツィっぽさを足した印象なので、強い弦が苦手な人は合わないかなとも思います。

ペーターインフェルドはそこまで強い感じはしないですけどね、ちょっとの変化で結構変わるんだなと思いました。

ただ、ドミナントやヴィジョンより確実に高級感を感じる弦ですし、とにかく音量や派手さは確実なので、コンクールや協奏曲の本番が控えてる人にはオススメ出来る弦だと思います。

エヴァピラッツィが好きな人も気にいると思います。ピラストロ社の弦のあの豊かな音は反面楽器によっては詰まった感じになることもあるので(俺のメイン楽器はそんな感じです)そうなってしまう場合一回試してみると良いかもしれません。

値段は高いですが、気になった方は一度お試し下さい。

工房併設の楽器店にしか置いてないそうなので、調整もしてもらった上で張ってみると良いと思います。というか俺も調整してもらうかな……

といいつつAmazonで売ってた。

ヴァイオリンを始めてみませんか?

楽譜が読めなくてもクラシックが分からなくても大丈夫、基礎からしっかり優しく丁寧に指導します。

趣味として楽器演奏はとても素敵で、合奏やアンサンブルでお友達が出来たり大勢で演奏する楽しみもヴァイオリンならでは。

本格的に上手になりたい人のレッスンももちろん対応可能です。

いくつから始めても素敵なヴァイオリンという素敵な趣味を楽しむお手伝いが出来れば幸いです。

詳しくはこちらの記事をお読みの上お問い合わせください!

https://pakkun0611.wixsite.com/yuukivnst57/lesson

 

フォローして最新情報をチェック