こんにちは、Yuukiです。
メイン楽器にしばらくガット弦を張っていたのですが年始のリハのときに久しぶりにナイロン弦を張ってみて結構良かったので継続しています。
年始のリハはGDがラーセンのツィガーヌ、Aがオブリガート、Eがオリーブでしたが全部の弦が恐らく耐久期間を過ぎていて音がかなりデッドになっていたので本番も近かったですし張り替えました。
今回張ってみたのはオブリガートのセット。
円安とか色々あって弦が高すぎる😥セットで1万円超えるようになってしまいましたね。
学生時代のSomenziを使っていた頃に一度張ったことがあったかどうかというくらい久しぶりに張った弦です。
まず張ってみるとテンションの低さ、押さえたときの弦の柔らかさが目立ちます。かなりテンションは弱めだと思います。
弾いてみて感触的に音が小さいという感じは無いですが優しく柔らかめの音なので大ホールで二階席の奥まで音を飛ばそうと思うと結構苦労するかもという感じです。ラーセンやオリーブ、ドミナントのようなエッジの効いた音はやや出にくいです。
楽器自体を鳴らす力はしっかりありよく響きます。ヴィブラートを掛けたときに音が広がる感じは良好でかなり太い音が簡単に出せます。
個人的にはかなり好きな傾向の弦ですね。録音とかを聞くと自分の弾き方には結構合ってるかなと思います。
ただ音が飛びにくい、抜けが悪い印象は拭えないのでソリスト向きかと言うと微妙かもしれないです。
同じ柔らかい音がする弦でもラーセンやオリーブの方が刺激的なハイというか硬い部分が残ってるのでそういう弦の方がやはりソリストに向いてるかなと思いました。
海外ソリストなんかがエヴァ、ラーセン、PI、ドミナント、ガットだとオリーブの使用率が著しく多い理由がこの辺りなのかもしれません(耳あたりの良い音≠ホールで説得力のある音、と言えるのかも)
また友人の奏者に弾いてもらった時なんか弦の個性があまり無く面白味に掛ける、没個性と言っていたのも確かにわかります。
音が派手で暴れがちなRaffaelloは上手く音がまとまる感じもしますが、その暴れ感を弦でコントロールしないほうが良いかもとは思いましたね。
ただこのオブリガートの音も自分は好きで、ホールで云々とか色々考えなければ好きな音色なのは間違いないです。
また宅録やスタジオミュージシャンのレコーディングで使うとまたイメージが違うかも知れません。
一つ難点を言うとE線がかなり高い(オリーブと同価格)な割に音もオリーブ程よくはなく、そしてすぐ切れます😭
学生の時なんどもE線が切れて楽器屋に相談してもわからず、アジャスターのせいかと思ってそれ以降使わなかったのですが、やはりまた切れたので弦自体に問題がありそうです。
今度セットにするときはオリーブとかゴールドとかワーシャルアンバーあたりにしようと思います。