弦
ラーセン
弦はラーセン社の弦を最近気に入って使っています。
新作に張ってるのは今はラーセン・ツィガーヌ
まろやかで太い音が気に入っています。
死んだ弦もまろやかになりますがこのツィガーヌが良いところは倍音感や芯のしっかり元気な感じはありつつも太く落ち着いた音がしている所。とても良いと思います。
ツィガーヌは良ければまた使うと思いますが、自分が最近基準にしているのはイルカノーネのミディアムです。
こちらはラーセンにしてははっきりした音で力強さもありますがある程度落ち着いていて使いやすいです。
寿命もかなり長めでそこまで馬鹿みたいに高額ではないので使いやすくおすすめしている弦です。
ドミナント
なんとなく普通のものが使いたい時、財布がギリギリなときはドミナントを張ることも多いです。
ドミナントの良いところは無理に楽器を鳴らす傾向でなくあくまで自然な音が出る所。
結局ドミナントで鳴る音がその楽器の基本的に持っている音の方向性だと思います。
本番の演奏で使っても全く問題なく、非常に良く出来ている弦です。
弦選びで迷ってる方はまずドミナントで楽器の特性を掴んでから足りない部分を補う方向で探してみると良いと思います。
松脂
アルシェ201Solo
もう廃盤なのですがアルシェの201Soloという松脂を使っています。
この松脂は粒が非常に細かく、音質もなめらかで引っかかりも良い、おまけに粉がパラパラ落ちにくいという非常に優れた松脂でした。
一応現行のAltoというものがほぼ同じ…なのですが、音の面で少し異なる傾向だと思います。(201Soloのほうがやや柔らかく低音より)
この間近所の楽器店でデッドストックが残っていたので買い占めて友達に譲りました笑
ギヨームの松脂もサブでより引っかかりが欲しいときに使っています。
肩当て
マッハワン メイプル
試しに買ってみたマッハワンが案外良く継続して使っています。
肩を内側に入れて弾くフォームにシフトしたので丁度よいです。
音が太くしっかり響くようになったのも気に入っています。
ケース
BAM HighTech Contoured
シェイプ型に乗り換えました。軽くて取り回しが良くて最高です。
電車で立って乗ってるときに自立しないのが少し使いにくいですが…これはシェイプ型は仕方ないでしょう。
弓毛
弓毛は最近はスタンダードなモンゴル産を使っています。
二年ほど上質なイタリア産の馬毛で揃えたこともありましたが、今持っている弓が3本、そうすると大体イタリア馬毛は10000円はかかるため一回に3万円はコストが掛かるということになります。ワンシーズンに1回替えるとすると割と費用が馬鹿にならない計算です。
またイタリアの毛は音量は大きくなって良いのですが、やや荒々しく豪快な音色になる傾向がありもうちょっと落ち着いて欲しいと思うこともありました。
なので今はモンゴル馬毛を使っています。モンゴル馬毛は弦のドミナントみたいなものでやはり弓の性質を上手く表現してくれると思います。
今年からは頻度をなるべく多くフレッシュな毛を使おうと思っています。
まとめ
最近はヴァイオリンの記事が多めなのでそれをまとめたような記事になってしまいましたが、参考になれば幸いです。
大ホールで弾く機会が多いコンテスタントやソリストはとにかく音量重視のセッティングにしがちなので、弦は強いエヴァピラッツィやパーペチュアルで魂柱のセッティングも音量重視、弓の毛もイタリアの上質毛を選んでてたりします。
そういったソリストの使ってるものを真似するのは一見正解なようですが、結局個人個人で弾く環境も違いますし、家やサロンくらいの大きさの会場であまりパワー重視のセッティングにするとトゥーマッチになりすぎるかと思います。
またソリストはオールド楽器を使ってる率が95%は超えてると思いますので、そういった楽器は最初からあまりパワーが無くきめ細かい柔らかい音がするので、バランスを取るためにテンションが強い弦を張ってる場合もあります。
新作楽器やモダンイタリアンを使った場合そのセッティングを真似すると100%パワー強すぎになるので、あくまで自分の耳でいい音かどうか判断してセッティングを詰めていくのが良いです。
以上、「セミプロヴァイオリニストの使ってるものリスト2022ver【弦、松脂、肩当て、etc…】」でした。