こんにちは、Yuukiです。
先日島村楽器浦和パルコ店様(@shima_urawa)にご協力頂き、記事用にエレキギターの弾き比べをさせて頂きました!
今回のテーマは”国産のストラト“といことで、特に国産のエレキギターに力を入れられている浦和パルコ店様の在庫から3本出して頂き説明を伺い試奏させて頂きました。
3本とも素晴らしいギターでかなり個性というか特徴があり興味深い結果となりました。
それではどうぞお楽しみください!
SAITO GUITARS S622 Rose Ash SSH Naked
まずは一本目、SAITOのギターです。
スペック
- Scale:648mm 22F
- Body: Carved Top Ash 2p
- Neck: Hard Maple
- Fingerboard: Rosewood
- FB Radius: 254mm(10inch)
外観
ナチュラルフィニッシュで木目が映えて美しいギターですね。
ヘッドロゴが特徴的です。高音弦側に指板の木材が延長されてるのはここの強度をより強くすることで将来的にヘッドの変形を防ぐという効果があるとのこと。
音
さて実際に音を出してみましょう。今回ご用意頂いたアンプはFenderのHot Rod Deluxeです。
まずこのギターを持って音を出してみると気づくのは反応が非常に速く硬質な音であること。
立ち上がりが速すぎて驚くレベルです。
音はやや硬めなのですが耳に痛いような印象ではなくちょうどよくバランスが取れていると印象。
また演奏性も快適で運指もしやすいですしフレットの処理なども綺麗。よくギタリストのことを考えられて作られてるギターだと思いました。
このギターはスケールが25.5インチ(いわゆるレギュラースケール)、後述しますが今回試奏させていただいたギターはすべてスケールが異っておりその点でも多少違いが出たのかなという印象もあります。
ネックは比較的しっかりめで違和感を感じにくいタイプ。
かなり音の主張が強めなのでバンドアンサンブルというよりはソロや小編成のユニットで使うのに適しているかなとも思いました。
FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH EZa SSS
二本目はFreedom。
スペック
Scale:635mm 22F
Body: Ash
Neck: Maple
Fingerboard: Maple
FB Radius: 254mm(10inch)
外観
今度は3シングルのギター。塗装も塗りつぶしでオーソドックスなストラトスタイルに近いイメージです。
個性的なヘッドシェイプ
音
今度は先程のSAITOと比べて対極的とも言えるくらい柔らかくマイルドな音に感じました。
メイプル指板で3シングルなので結構パキッとしそうですが、非常にきれいな柔らかい音で驚き。
SAITOほどの立ち上がりのキレ、驚くような速さは無いものの自然な印象です。
ネックはやや薄めですがこれも違和感なく、弾きやすいです。
そしてリアのシングルも耳に痛くなく非常にバランスが取れていますね。
非常に良く出来たニュースタンダードなストラトという印象を個人的には受けました。
作りも非常に丁寧で好感が持てますね。
こちらは音のバランス的にバンドアンサンブルで使いやすそうと思いました。
Red house Guitars Piccola S/SSH
三本目、長野県のRed houseのギターです。個人的にはRed houseのギターは見るのも初めて。良い噂はかねがね聞いていましたので楽しみです。
スペック
- Scale:64.135mm 22F
- Body:Alder 2P
- Neck:Maple
- Fingerboard: Rosewood
- Radius:305mm(12inch)
外観
3本の中で一番”普通のストラト”感があります。
ヘッド裏には見慣れない補強材が。これはスタッフの方によると異なる木材を補強材として入れることでヘッドの共振を制御する役割があるとのこと。詳しくはメーカーの企業秘密だそうです。
音
このギターは持った瞬間にかなり上質な印象を受けました。
具体的には指板の木材のグレードの高さ、ボディの造形の丁寧さなどですがなにか只者ではない印象。
音を出してみるとやはりこのギターの只者では無い印象が確信に変わりました。
音はかなり説得力のある、押し出し感が強いサウンド。
すごく特徴的な音がするわけではないのですがハイエンドな芳醇な音がします。それでいてバランスの良さを感じる非常にレベルの高いギターとすぐに感じました。
PUのバランスはややリアが強めです。
ソロでもバンドでも説得力のある音が出そうですごいギターという印象でした。
ちなみにこのRed houseというメーカー、個人オーダーも可能でラッカー塗装やレリック加工も可能とのこと。この個体はポリでしたがラッカーの個体も試してみたいですね。
おわりに
今回は島村楽器浦和パルコ店様で3本特徴的な国産ギターをご紹介頂きました。
島村楽器浦和パルコ店様は今回の3本のような国産でハイエンドよりのギターを力を入れている最中ということで、今後もこのようなラインアップが増えてくる予定とのことです。
今回自分も弾いてみて非常に良さを感じましたし、アメリカやヨーロッパのハイエンドギターだけじゃなく国産のギターもかなり侮れないなと思いました。
今後もし新しいギターを購入するとしたら国産のこのあたりのギターも選択肢に入れたいと思います。
以上「島村楽器浦和パルコ店で国産エレキギター3本を弾き比べ!【SAITO,Freedom,Red House】」でした。