こんにちは、Yuukiです。
以前ギターの弦に関してはまとめて記事にしたりしていましたが、メーカー個別の記事を書いてみようと思います。
今回取り上げるのはエリクサー(Elixir)今や定番となったコーティング弦です。
エリクサー弦の仕様(NANOWEBコーティング)
特許取得済みの極薄コーティングは、弦の新鮮な響きとフィーリングを長期間にわたって保ちます。腐食、汚れ、皮脂、汗などの音を劣化させる要素がエリクサー ストリングスの障壁になることは決してありません。
ElixirStrings.JP
- 巻き弦をすっぽりと覆う唯一のコーティング技術が、巻き線の隙間に汚れが入り込むのを防ぐ
- 他のコーティング/ノンコーティング弦と比べて高音質・長寿命
- 弾きたいと思った時にいつでも演奏が可能
- 滑らかな弾き心地で演奏性が向上
- フィンガーノイズが減り、ライヴ、レコーディングのどちらにも最適
- 耐腐食加工を施したAnti-Rustプレーン弦を採用し、1セットすべての弦で長寿命を実現
- 交換の頻度が減り、その分演奏に集中できる
エリクサー ナノウェブコーティング弦は7種類のゲージ(太さ)のセットがあります。
品番 | ゲージ | E-1 | B-2 | G-3 | D-4 | A-5 | E-6 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
12002 | Super Light | .009 | .011 | .016 | .024 | .032 | .042 |
12027 | Custom Light | .009 | .011 | .016 | .026 | .036 | .046 |
12052 | Light | .010 | .013 | .017 | .026 | .036 | .046 |
12077 | Light-Heavy Strings | .010 | .013 | .017 | .032 | .042 | .052 |
12102 | Medium | .011 | .014 | .018 | .028 | .038 | .049 |
12152 | Heavy | .012 | .016 | .024 | .032 | .042 | .052 |
12302 | Baritone | .012 | .016 | .022 | .038 | .052 | .068 |
エリクサーの良い所
普通に使ったらまず錆びない
なんといってもこのコーティングの強さ。結構自分は演奏中は手汗をかくほうで、張ってすぐでも数時間練習したらノン・コーティング弦だと錆が見えてきますが、エリクサーだと同等の条件で数ヶ月練習しても全く錆が発生しません。
滑らかな手触り
また、特筆すべきなのは弦表面の滑らかさ。プレーン弦も巻弦もさわり心地が非常になめらかで滑りやすく、フィンガリングが快適です。
POLYWEBは使ったこと無いのですが相当滑らかだそうで、NANOWEBもかなり滑らか。
切れにくく安心して使える
また他の弦と比べて激しくチョーキング(ベンド)した時に切れることが少なく感じます。エリクサーを普段使っていてその感覚でノン・コーティング弦を使ってチョーキングすると簡単に切れてしまう事も。
上品な落ち着いた音で、寿命が長い
音も良いです。極端に尖った音色ではなく、すこしマイルドな普通のエレキギターの弦の音ですが、この音がかなり長い期間続きます。
音の劣化も分かりづらく、錆びないので延々と張ってしまいがちですが、3ヶ月程で音の劣化が見られます。非常に音の面でも寿命が長いと言えます。
エリクサーのちょっと微妙…な所
テンションが強い
同じゲージのノン・コーティング弦と比べて、テンション感が結構強めで硬く、柔軟性にやや欠ける印象があります。
フローティングブリッジだと再調整が必要な場合も。
ダダリオなどだと10-46ゲージのテンション感が自分は結構好みですが、エリクサーの10-46ゲージはかなり硬く、使うのを諦めています。
張りが強いというよりとにかく硬い印象があるので、あまりこの点は好ましく思わない方も多いかも。
滑らかさが独特で苦手な人も多い
非常に滑らかな手触りですが、この滑らかさが苦手な人も多数おり、この点がコーティング弦を忌避する理由となる場合も多いようです。
滑りすぎてミスを誘発するという意見もあり、この点は好みが分かれる所です。
確かにソロなどで狙ったフレットにピタッと止まらず、滑りすぎて行ってしまう事もあるかも…?
この点に関する声が多かったのか、後に発売されたOPTIWEBコーティングはその点が改善されており、ノン・コーティング弦に非常に近い手触りになっています。
個人的にはNANOWEBコーティングの滑らかさがとても好きで、OPTIWEBはコーティングが薄い分耐久性も少し下がる気がするのでNANOWEBを使うことが多いです。
値段が高い
確かに値段は高いです。国内最低価格保証のサウンドハウスでもNANOWEBで1000円越しますし、OPTIWEBは1400円程。一般的な楽器店で購入したら2000円弱とエレキギターの弦としては結構高額な部類です。
たまに3セット3000円程度の非常に安いセット売りされているタイミングがあるので、その時が狙い目。ただあまり買い貯めしすぎるのはおすすめしません。(少しずつ劣化します)
まあ非常に弦の寿命が長いので、値段は高いですがコスパとしてはむしろ良い方です。
プロの使用者が非常に多い
シビアな環境でプレイするプロギタリストはエリクサーを使用してる方が非常に多いです。
実際、リハーサルやステージは何時間も休まず演奏することも多いですし、環境も過酷なので、錆びないエリクサーでないと正直仕事にならない…という意見も聞きます。
ステージ上で何かあったときすぐに代わりのギターを持ってきてくれるスタッフが付いている大物になると、エンドースしているノン・コーティングを使っている場合もありますが、実際セッションミュージシャンやツアーバンドのプロギタリストなどはエリクサーの使用率は非常に高いと思います。
まとめ
長寿命でもはや定番となっているエリクサー弦を紹介しました。
他メーカーでもコーティング弦、ロングライフ弦は次々と発売されていますが、やはりエリクサーを超えて定番となるものが無いのが現状です。
もちろんノン・コーティング弦の特性というか、優れている点も非常に多く存在しており、エリクサーがすべての弦の中で一番良いという訳ではありません。
エリクサーの特性を理解して、然るべき場面で活用してみるのが良いと思います。
それでは、「エリクサー NANOWEBエレキギター弦について: すっかり定番となった”超寿命”コーティング弦」でした。