こんにちは、Yuukiです。
昨年末久しぶりにアコースティックギターを買いました。
王道も王道、GibsonのJ-45。60年代仕様のアジャスタブルブリッジ搭載機です。
Gibson or Martin?
その日はたしかヴァイオリンのカーボン弓の毛替えに御茶ノ水に出向いたんだったと思います。
友人のヴォーカリストと久しぶりに会ったりして今度一緒に合わせようよ!という話が出たり、たまたまアコースティックバンドオフ会の機運もありまして、一本くらいちゃんとしたアコギ買わなきゃなーと思っていた時期でした。
しかし色々なお店で安い価格帯の物を試奏していたりしても中々欲しいと思わせるギターが見つからなかった時でもありました。
毛替えを終わらせ、なんとなく気分でクロサワ楽器御茶ノ水アコースティック館にふらっと入ったところ中々高級なギターばかりでビビりつつ、しかしやっぱりこのクラスのギターじゃないと駄目かなぁとなんとなく思ってしまい…
ちなみに自分はエレキはそこそこ経験があるもののアコギは全然初心者でしてそんな偉そうに語れるレベルではないのですが…普段エレキでFenderUSAやSuhrなどの比較的高価格帯、アメリカンブランドに慣れているのでGibsonやMartin、Taylorといったアメリカンブランドを見てなんとなく安心感も覚えました。
そんなこんなで店員の方と雑談混じりに話してるうちに色々試奏させてくれることになりまして、まず最初にMartinのD28を出してもらいました。
やっぱ本物は違うなーとか思いながら感心していたところ、もしかしたらお客様にはこっちの楽器のほうが合うかも…と持ってきてくれたのが写真の楽器になります。
見た目は正直なんか塗りつぶしだしそこまで趣味じゃないな、と思いながら抱えた瞬間「あ、これかも」と思いました。
なんというか楽器の構え心地やネックの握りからして全然違和感というか慣れが必要な感じがせず、いつも弾いている楽器のようなもしかしたら家に一本あるのではないか?というくらい自然で、コードを一発鳴らした瞬間頭の中で支払いの計算が始まりました。
なんというか嘘くささが全然無く、自分の中の”アコギ”のイメージそのものの音が自分の不慣れなストローク一発で出てしまい、これはもう買うしか無いなと。
MartinもCDで聴くようなアコギの音でありますし間違いなく業界の音なのですが、自分が鳴らした時にここまで自然にその音が出なかったので、自分にはGibsonの方が合ってるのだなと思いました。
ちなみにこの個体は中古で確か2009年製、しかし前オーナーがほとんど使っていなかったらしく状態は極上でロッドなどの問題も無かったです。
しかしブリッジだけADJではないものに付け替えていたようで、それを元に戻した状態で最初に試奏したのが自分だったらしいです笑
まあ完全に予算オーバーと言うか思ってもいない出費でしたがなんとかやりくりする事にし、無事に支払いも済ませまして、ヴァイオリンケースを背負いながら様々な意味で重みを感じるハードケースを持って帰路に付きました。
GIBSON J-45
このJ-45というギター、恥ずかしながら後で知ったのですがポップスの世界では本当に多くのアーティストが使われてるようです。
- 吉田拓郎
- 斉藤和義
- 小渕健太郎(コブクロ)
- 桜井和寿(Mr.Children)
- 福山雅治
- 藤原基央(BUMP OF CHICKEN)
- 山崎まさよし
なんだこのビッグネーム達は…(驚愕)
恥ずかしながらあまりJ-POPに精通していないのですがここに載ってるアーティスト達は流石に知ってますし誰でも一度は曲を聴いたことがあるはず、ということは誰しもどこかでJ-45の音は聴いたことがあるという事です。
J-45でも年代ごとに色々仕様が異なるそうですが、リイシューでこのアジャスタブルブリッジ仕様は60’sという事になるようで、エボニーブラックとホワイトピックガードの精悍な感じと歯切れのよい音から無骨な感じがして気に入っています。
それとMartinを弾いた時に店員さんが仰ってたのですが、
「Gibsonはバンドや歌のバックで映える、Martinはソロで映える」
と言う事でした。
自分のプレイスタイル的にギター一本やソロギターで演奏することはまず無さそうですし、バンドや歌伴での使用を考えていたのでジャストマッチだと思います。
そういえば以前、飲みの席で今は売れっ子作家兼ギタリストである某氏が
「やっぱアコギも色々あるけどプロの現場で歌伴だったらJ-45だね」
と言ってたのも思い出しました。
自分はプロと程遠いアマチュアですが道具に助けられるという事は痛いほど知ってるので、道具だけでも立派なものを買うことが出来て嬉しいと思っています。
外観など
Gibsonといえばこの形のケース。Gibsonロゴが誇らしげです。
内装は起毛素材でGibsonの甘い匂いがします(?)
ヘッドです。ロゴのかっこよさもやはりFenderと並んで二大巨塔でしょう。
ボディなどの塗装はラッカーで薄そう、傷が付きやすいので取り扱い注意です。
スタンドはラッカー対応の物を使うかフランネル生地を巻きつけると良いです。
ボディバック。傷という傷は特に無く綺麗です。
真っ黒なボディにクリーム色のバインディングがカッコいいです。
アコギなのでネックも普通に塗装してあり少しサテン塗装と勝手は違いますが不思議と弾きにくさは感じません。
現在のセッティング
最初Martinのライトゲージが張ってあり非常に調子の良い音がしてましたがやはり錆びてしまうので対応してくれた店員さんに相談してエリクサーのカスタムライトを張っています。
普通の弦でも保管時に緩めるのを推奨されまして、エリクサーだったらもっと緩めるように(具体的にはダダリオ、マーチンでペグ4回転ほど、エリクサーは6回転以上)言われているのでその通り緩めています。
エレキは1046のゲージ張りっぱなしで反ってしまうということもあまりないですが、アコギの場合難しく、ネックが反るだけだったらまだしもボディが浮いてきてしまうと修理が大変ということで、やはり以下にボディやネックの負担を抑えるかというところが重要になるようです。
とはいえ緩めていると逆反りのリスクもあり、中々難しいですが少なくとも緩めていればボディの浮きは発生しないかなと思い店員さんの言う通り緩めるようにしています。
ただ、音が軽い感じがするので次はエリクサーのミディアムゲージに変えようかと思います。
弦高はビビリが出ないギリギリのところまで下げて弾きやすさを重視、このセッティングでも無骨な強い音が出るので素晴らしいです。
おわりに
Gibson J-45というレジェンド級のアコギを買ってしまった…というお話でした。
実は以前、アコギを色々試した時に新品のJ-45(非ADJ)を試したときは全然ピンと来ませんでした。
なんか音がこもっていて鳴らない、音量も比べたYAMAHAやMORRISの方が出てるしこれのどこがいいの?と思うような物でした。
しかしこの購入したJ-45はバリバリに鳴りますし、音も歯切れよく音量もあるので個体差は結構あるのかなと思ったり、単に年数が10年以上経ってるからなのか、はたまたADJだからなのか…
とにかくまあ気に入った最高の音が出てるので良いことにして、アコギも練習に励もうかと思います。
ただピックアップが付いていない完全生アコースティクなので、もしかしたら今後エレアコも買わないとかもしれません😅
以上、「Gibson J-45 60’s ADJ:”本物”の音がするギター」でした。