こんにちは、Yuuki(@Yuuki_st57)です。
KemperとHX StompをMIDIで連動させる
今のメインシステム
今の僕のサウンドシステムはKemperがメインなのですが、
Kemperではアンプとブースター(+ワウ、ボリューム)くらいで、エフェクトの段は使用していません。
それだと空間系、MOD系などはどうしてんの?という感じですが、
こちらはアンプ後段のステレオ・エフェクトループにHX Stompを接続し、DSPを拡張してHX Stompにエフェクト処理を担当させています。
そうすることでKemperの生々しいアンプサウンドと、HX Stompの上質なエフェクトを両立出来るので、リハなどで数回試してみましたがかなり良い音になっています。
その際にMIDIケーブルとパッチケーブルを使用し、MIDIの設定もする必要があるのですが、かなり簡単なので手順を説明しようと思います。
接続方法
Kemper SEND ⇔ HX Stomp IN
Kemper Return Input ⇔ HX Stomp OUT(L)
Kemper Alternative Input ⇔ HX Stomp OUT(R)
をそれぞれパッチケーブルなどで接続します。
それから
Kemper MIDI OUT ⇔ HX Stomp MIDI IN
を5ピンのMIDIケーブルで接続し、最後にKemperのMIDI INとMIDIスイッチャー(BOSS FC-50等)を5ピンのMIDIケーブルで接続します。
KemperはMIDIのファンタム電源には対応していないため、5ピンのMIDIケーブルしか使えません。
もちろん純正のREMOTEでも大丈夫です。
これで配線は完了です。
Kemper側の設定
Performanceモードでの設定を想定しています。
Performanceモードの画面にし、
画面左上のEdit→右上のSlot Settings→左上のMIDI Settings
と移動し、
RIGを選択し、左下MIDI Device AをPrgChgに切り替え、MIDI MessageをHX Stomp側の対応する番号に合わせます。
この右下のPC:003という所と番号を合わせる必要があるのですが、これが一つずれていて、実際この02Aのパッチにしたい場合はKemper側のMIDI Messageは4に設定します。Kemper側のMIDI Messageは一つ後ろにずらす形になります。
後はEFFECT段のXかMODにLoop Stereoを入れればOKです。
音量はHX Stompの本体VOLUMEはMAXにして、OUTPUTメニューで-3.0に、Kemperのループは0.0dbにしています。これで音量が揃うはずですがもし違えばその都度どこかで設定してください。
これで設定完了です。
実際の挙動
動画をYoutubeで公開してるのでこれを見てもらえば早いのですが、足元のMIDIスイッチャーでRIGを切り替える度にKemper、HX Stomp両方のパッチが切り替わっています。
まとめ
リハ等で持ち運ぶ際はやや配線の手間はありますが、Kemperの弱点(といっても最近はかなり良くなってますが)であるMOD、空間系エフェクトをHX Stompの質の高いエフェクトに置き換える事ができ、かなりサウンドのブラッシュアップが見込めると思います。
例えば、バッキングはリバーブだけ、エフェクティブなクリーンはフェイザーやコーラスをかけ、GtSoloはディレイ、リバーブなどを設定したい場合も、その都度HXでパッチを作ってそこのPC番号を合わせればOKです。
今回はHX Stompで設定しましたが、基本的にはどのエフェクターでもMIDI対応していればこの接続方法で大丈夫だと思います。
実際プロだとAxeFXやHELIXを繋ぐ人も多いみたいですね。
小型マルチでMIDI対応しているのが意外と少なく、どうしてもハイエンドマルチでの運用になってしまうのでコスト的にはかかりますが、音に妥協したくない人にはうってつけの方法だと思います。
まあKemperも最近どんどんヴァージョンが上がり、エフェクトの段も大分良くなってはいると思いますが、それぞれの機材に役割を明確に分担させることで操作性も良く使いやすいと思います。
ちなみに、パッチケーブルはMOGAMIやOYAIDEなどのなるべくフラットな性質のものをおすすめします。
全部BELDEN8412にした所レンジが狭まりブーミーな感じになってしまいました…なので今は全てOYAIDEのQAC-222Gを使っています。
好みもあるので、色々試してみてください。