こんにちは、Yuukiです。
今日はカーボン弓全般のお話です。
特定のメーカーや機種というよりカーボン弓全般の特徴や一般的な所を書いていこうかと思います。
カーボン弓の定義
スティックの部分(弓の竿の部分)がカーボン繊維で出来てるものを言います。
このカーボンは自転車や車に使われるカーボンと同じものです。
天然素材である木材と違い人口の繊維なので製造の際に品質のコントロールがしやすく、低コストで製作できるという特徴があります。
特徴
天然素材であるフェルナンブーコの木で作る木の弓はどうしても繊維の強さや重量などのコントロールが出来ないため元から先までしっかりと強い繊維で均一な材料が少なく、均一な木材でも多少ムラがありそれが木の弓の特性となっています。また強い木材で出来た弓は高額になりやすいです。
カーボン弓は人口繊維なので元から先まで均一に作ることは容易なので非常にスティックの剛性も強く、重量とバランスもコントロールしやすくなります。
木だったらかなり高級な弓の弾き心地を再現することが容易でコストも安いです。
スティックが非常に強いため、飛ばしの技術、リコシェなどの難しい技術も弾きやすいです。
素材として非常に丈夫なため破損の心配が少なく、狭い会場、照明が強かったり直射日光があたったり環境が悪い場合でも使いやすいという特徴があります。
音はまとまりが出やすい傾向があり、少しプレーンな印象があります。
音が悪い様な印象は特に無く、CodaBowやYAMAHA、Arcusなどの高級なカーボン弓は音色も良いです。
値段も安いものだと1万円以下〜高級な物は50万円前後くらいです。
値段と特徴
安い物ほどカーボン感が強くスティックが硬い、音も硬質というものが多いですが弾き心地は割りと良いイメージです。
とても安いものだと1万円以下でもあります。
YAMAHAからも結構安い物が出ています。
CODA BOWはだいぶ値上がりがあり高級品になってしまいましたね。以前おすすめとして紹介したLUMAは20万円弱くらいとかなり高額になってしまったため、SX辺りの方がコスパは良いかと思います。
CODA BOWの最上位のMarquise GSはかなり弾き心地も良く音も良く素晴らしいです。
Arcusや個人制作のカーボン弓はもっと高額で100万円に近いようなものもあります。
値段が高くなるほど弾き心地も音も木の弓と近くなる印象があります。
まとめ
今回はカーボン弓について解説しました。
基本的に値段も安く使いやすい物で、木の弓がどんどん素材が無くなってきている事を考えると代替品としての地位がどんどん高くなってきています。
見た目の好みなどもありますが最近は木目調のものもあるので誤魔化しも効きやすいかなと思います。
一本ケースに入っていると安心な存在と言えるでしょう。
以上、「ヴァイオリンのカーボン弓ってどう?」でした。