ヴァイオリン弦ヴィジョン・ソロのレビューです。
去年の春から秋頃はメインのヴァイオリンの弦はロンドを張っていました。
音色、音量などは気に入っているのですが大分張りが強いので少し押さえ辛さを感じていたのと、音がかなりフォーカスする、一点に集中する感じがあまり好きではないな〜と思い、あとはお値段が…ということで2回使ってその後はドミナント、ヴィジョン・ソロを張りました。
ドミナントは音色自体はやはり今の楽器に合っているようで良い音ですがいまどきの弦と比べるとG線ハイポジションあたりのパワーが不足している感じ、あとはやはり寿命の短さが気になるりますね。
その後張ったのがヴィジョン・ソロになります。
今までは普通のヴィジョンはかなり気に入って良く張っていたしヘヴィーテンションのものも試してかなり気に入りました。しかしヘヴィーテンションは今国内で売ってないのか全然買えないですね。普通のヴィジョンは綺麗な音ですがやや線が細く味付けは全然無くクリアな感じです。
ヴィジョン・ソロは最近張っている人をよく見る弦で展示会でオールドなどに張ってあるのをよく見ます。
トマスティークのE線は総じて微妙なのでE線は最初オリーブを組み合わせて張ってみました。
ロンドと比べると大分優しく広がる感じの音です。左手のタッチも優しい感じで抑えやすく、音量も十分あります。
G線ハイポジションを圧力をかけて追い込むとやや付いてこない感じはあるものの、ツィガーヌとかを弾かなければ殆ど問題にならないかと思います。
普通のヴィジョンよりも太い感じの音でペーター・インフェルドの様なニュアンスがあります。ペーターほどどっしりした感じでは無いのですが、ヴィジョンやドミナントよりはかなり太めです。
ドミナントっぽいざらつく感じが少しあり、これはしばらく張っても消えないので弦のキャラクターなのだと思います。オリーブの様に気になるノイズ感では無いので、そこまで気になりません。極めてクリア、では無いかなというくらい。
今丁度3ヶ月目くらいですがヘタっている感じはあまり感じられず長寿命かなと思います。最近のトマスティークの弦は寿命が長くてありがたいですね。
ちなみに今はE線にワーシャルブリリアントという結構強めの弦を張っていますがマッチングは良い感じです。
The best for my fiddle 🎻 #strings #thomastik #visionsolo #westminster #Violin pic.twitter.com/jtT4VzYeGL
— Fumiaki Miura (@FumiakiMiura) May 18, 2017
世界のFumiaki Miura氏もヴィジョン・ソロにE線に強い弦を張っている様子ですね。ウェストミンスターの0.275は入手性が悪いので真似したい人は注意が必要ですが…D線がアルミというところにも注目👀
お値段も安くドミナント+1000円位で買えます。今高い弦が多いのでこういうポテンシャルが高く長持ちする弦がリーズナブルなのは非常にありがたいです。Tiあたりも試してみたいと思いますが普段使いはこのヴィジョンソロが良いかなと思いました。