こんにちは、Yuuki(Yuuki_st57)です。
今年春に買った機材、LINE6 HX Stompですが、今は外でギターを弾く時の主力の機材になっています。
小型軽量(800g)でギグバッグに入る機材としては最高クラスに便利な機材なんじゃないかと思っています。
ただ周りで手放す人も多く、実際性質にややクセがあって誰にでもオススメという感じでは無いかなと思っています。
今回は半年使ってみてどんな風に使っているかを説明していきます。
家でのメインプロセッサーはKemper
最初に言っておくと録音、家での練習の時はHX Stompはメインで使っておらず、Kemper Power Rackをライン出しでオーディオIFに入力しています。
これはどういう事かと言うと、HX Stompのアンプモデルの、特にライン出しの音があまり好きじゃない事に起因します。
IRやデュアルアンプなども試してみたのですがどうも解像度が低い感じがしたため、家、特にライン出しの時はKemperを使っています。
ただ、Kemperの空間系、MOD系はあまり良くないため、ここだけはHX Stompを併用しています。以前詳しく解説しているのでそちらを参照してください
スタジオリハなどでは主戦力
というわけで家でのメインプロセッサーとはなっていないのですが、外のリハスタでバンド練などの時はHX Stompをメインで使用しています。
下の画像は今活動しているバンドリRASバンドで使用しているプリセットです。
アンプを2つ用意し、スナップショット1ではクランチのアンプを、スナップショット2ではディストーションにしたアンプを設定しており、曲中フットスイッチでワンタッチで切り替えられるようにしています。
見てわかると思いますがキャビシミュを使用していないため、アンプのリターンに挿してキャビ出力にしています。
ここでのポイントは、スタジオのアンプはMarshallではなくJC-120を使用する事です。
Marshallのパワーアンプ、キャビを通すと潰れた解像度の悪い音になってしまい、音質が良くありません。
JC-120はスピーカーの音がフラットでクリアなので、いい感じにワイドレンジな綺麗な音、モニタースピーカーっぽい感じの音になり、抜けもよくオススメです。
EXPペダルは相性問題が有るため使わない
俺はボリュームペダルが好きで、Kemperには2台EXPペダルを繋いでボリューム、ワウを使っているのですが、HX Stompの時は全く使いません。
というのもHX Stompはペダルの相性問題があり、使えないものが多いです。
どうしても使いたい場合は公式で対応しているMissionの物を購入するのが良いでしょう。
未確認ですが、Meloaudio EXP-001という小型ペダルも対応しているようです。
俺も以前は無理やりエフェクトループにボリュームペダルを入れたりして使っていましたが、最近は何も繋がないで手元でボリュームを操作するようにしています。
シビアな操作が求められるサポート、歌モノバックではペダルが有ったほうが良いと思いますが、爆音ロックバンドでは無くて大丈夫です。
エフェクトの6個制限について
HX StompはHELIXやHX Effectsと違い、DSP処理能力の都合上6個しかエフェクト、アンプを配置できません。
最初不便に感じたのですが、使い方、役割をハッキリさせれば問題ありません。
Recなどでライン出しする場合
この場合、ブースター、アンプ、IR(キャビシミュ)、MOD系、ディレイ、リバーブでしょうか。
HELIXシリーズのアンプは単体だとあまり歪まなく、無理にGAINを上げるとブーミーになる事もあるので、ブースターを前段に置くのが良いです。
TS808のモデリング、Scream808がオススメです。こちらのレベルをMAX、GAINをかなり低めのセッティングが良い感じです。
キャビはアンプと一緒になっているものもありますが、できればIRを使ったほうが良いでしょう。クリアさ、立体感が違います。
ディレイ、リバーブはレコーディングならDAW上でかけても良いと思います。そうするとキャビは2個使えるし、MOD系なども複数配置できるので余裕が生まれます。
あと、ディレイとリバーブはスプリットさせる事で綺麗なかかり方になるため是非スプリットさせましょう。
ライン出しの場合MOD、空間系はステレオにしましょう。
リターン挿し、パワーアンプを経由しキャビ出し
こちらの場合、キャビシミュが必要ないためエフェクトをふんだんに使用できます。
こちらの場合、ブースター、アンプと来てグライコ、コンプを使うのも良いと思います。
EQでハイミッドを上げめにすると押し出し感の強いサウンドになり、とてもオススメです。
コンプは音のまとまりに関わってくるので、うっすらかけるといい感じです。
キャビから音を出す場合、ラインより歪むので、アンプのゲインを下げたほうが良いです。ラインの時と同じくらいの歪みだとハウってしまう事がよくあります。
スナップショット時の同時押しに注意!
スナップショットは複数のエフェクトを同時に切り替えたりでき、非常に便利なのですが、
2つボタン同時押しでバンク切り替え画面になってしまうので、その点注意が必要です。
設定で変えられないので、慣れるしか無いのですが、演奏中に踏み間違えをして想定していない画面になると中々パニクります…
丁寧なスイッチングを心がけるのが良いのですが、どうしても演奏中などテンションが上がってしまい雑に踏んでしまうことも多いと思います。
先日の2Uライブでも肝心のギターソロの時にミスりました💦
今後のアップデートで同時押し無効にしてくれればかなり嬉しいのですが…無いだろうな〜
あくまでサブ機材としての運用をおすすめ
サブ機材というか、HELIXやAXE、Kemperをメインで持っていて、フットワークに特化した機材として持ち運びを想定した使い方をオススメします。
エフェクト6個制限もそうですし、ライン出しのシミュレートサウンドはあまり良くないため、
どうしてもKemperやAXEの代替とはなり得ない機材です。
HELIXとサウンドエンジンは同じなのですが、実際の出音はやや違うとの情報もあり…こちらは俺がHELIX所有していないので確かめられないのですが…
あとHELIXはXLR端子もありライン出しもバッチリですが、HX Stompはバランス接続可といえど普通のモノラル端子しか無いため、ライブなどではハコのアンプにリターン挿しが安全です。
一つで完結させるというよりは、手持ちの機材に+αで使うのが良いのではないかと思います。俺はそういう使い方はしていないですが、コンパクトのボードに組み込むのも結構良いようです。
とはいえ800gの軽量ボディでこのクオリティは素晴らしく、ギグバッグのみでの移動に慣れるとマグナカート、キャリーをゴロゴロする生活には戻れません。
Kemperのエフェクトループに突っ込んで空間系をこのHX Stompに担当させるのは絶品なので、家ではKemper+HX Stomp、外ではHX Stompリターン挿しは現状結構おすすめの使い方だと思います。お金はかかりますが…
今後も使い込んで行こうと思っているので、また何かあれば記事にしようと思います。