ラーセンのヴァイオリン弦
練習と手汗で弦が劣化する…
自分は手汗をかなりかくタイプで、弦があまり持ちません。
来月の頭にソロコンサートを開くので必然的に練習量が増えてるのですが、そうすると弦が結構消耗します。
以前ガット弦の記事を書いたのですが、実は手汗の影響で自分の場合ガット弦は1ヶ月持ちません…音は好きなのでいつも使いたいのですが、毎月替えるとなるとセットで1万円以上しますので中々コストがかかります。
あの記事の時はオイドクサでしたが、次にオリーブを張って、その次はナイロン弦のヴィジョン。
ヴィジョンは元々音が柔らかく、悪くいうと芯がない音色です。自分は結構好きな傾向ではありますが、やはり手汗とか劣化でかなり音がマイルドになってしまいます。
練習中のツィゴイネルワイゼンを録音してみましたがやっぱりぼやけた感じ。
E線はヴィジョンではなくプリムのリサです。
ラーセンを初購入
それで今日気になっていた弦を買って張ってみました。
ラーセンというナイロン弦です。
ペグボックスはミディアムゲージで赤、テールピース側は黄色と黒のシマシマ模様です。
E線はカプランソリューションという弦を張っています。E線なのにアルミ巻で絶対に音がひっくり返らないという弦です。かなりマイルドで特殊な音ですね。
ラーセンは元々チェロの弦を作ってたメーカーで、評判がよく比較的最近ヴァイオリンの弦の市場に参入してきました。
自分は大体トマスティーク社かピラストロ社の弦を多く使ってたのですが、このラーセンは某プロ奏者の方のブログでお勧めされてたのと、ヴァイオリン奏者ルノー・カピュソンさんが使ってるということで試しに購入してみました。
音の傾向
弾き始めてすぐ思ったのはナイロン弦にしてはとても豊かな音という事と、柔らかいのに芯があることです。
ナイロン、ガットに関わらず張りたては大体硬めの音に感じるのですが、最初からある程度柔らかさを感じられました。
それとガットのような豊かな印象があります。語弊を恐れずに言えばオリーブと似たニュアンスを感じます。
オリーブほど複雑で深い音ではないですが代わりにクリアさがある感じです。でもナイロン弦にしてはとてもリッチな音です。
音量も申し分なくソロの演奏で十分使えると思います。
ツィゴイネルワイゼンの頭もヴィジョンと比較するとはっきりしていい感じ。
包装もお洒落
封蝋がされておりお洒落なパッケージです。
ソフトとストロングのゲージもあるみたいですがミディアムを使うのが一般的でしょう。
寿命が長ければリピートします
寿命は今日張ったばかりなので分かりませんが、ファーストインプレッションがかなり良いので、是非長持ちしてほしいものです。このリッチかつ張りのある感じが長く続けば良いなと思います。