インフェルド・レッド
こんにちは、Yuukiです。
弦のレビュー記事で、以前もインフェルド・レッドに言及していますが、この弦は練習量が多い人に特におすすめ出来るんじゃないか?と思います。
スタンダードなドミナントは、やや寿命が短く、3週間も使うと音の張りが無くなり、1ヶ月すぎると死んだ感じのデッドな音になってしまいます。
エヴァ・ピラッツィはもう少し寿命が長いですが、テンションが強く、強い弾き方になりがちなので、学習段階の人にはあまりお勧め出来ないかなと思います。値段も1万円近くしますし、コスパが悪いです。
その点、インフェルド・レッドはバランスが取れていて、寿命もドミナントより長くお勧めできます。
G線~A線をインフェルド・レッドにし、E線をプリムリサ、ワーシャルアンバーなどの錆びない弦にするのがコスパ的にも、音色的にも良いです。ステンレスのE線は音色が柔らかいものが多く、インフェルド・レッドにマッチします。そのセットで大体6000円しないくらいでしょうか。
傾向としては、ドミナントからシャリシャリ感を無くし、音色の張りと深みをプラスした様な弦です。
エヴァ・ピラッツィ程では無いですが、やや張りが強く固めの音で、音量もあります。
強く弾くとドミナントは潰れてしまいがちですが、インフェルド・レッドは雑味混じりの深く強い音がそのまま出ます。
この傾向はピーターインフェルドと似ています。ピーターインフェルドの方が許容範囲が大きいですが、実際練習する際はインフェルド・レッドの方が好ましいです。
エヴァ・ピラッツィと比べると、エヴァ・ピラッツィの方がクリーンで大きな音です。インフェルド・レッドの方がやや太い、甘い感じの音色です。
弓の圧力に対してシビアすぎないが、圧力が高すぎると潰れてしまうので、練習時にここまでやったらダメだな、という所が分かるので良いです。
元々音が硬い楽器だと、ややうるさい感じになるかもしれません。そこまで楽器を選ぶタイプの弦ではありませんが、ドミナントでキンキンしすぎる楽器だと注意が必要かもしれません。
寿命も長く、毎日3時間以上練習する人でも1ヶ月半~2ヶ月は持つと思います。俺も何回か張っていますが、音色的な寿命は長く感じます。プロの友人も使っている人がいます。
ドミナントは毎日3時間も練習すると1ヶ月持ちません。(音色の寿命)切れることは殆どないので、初心者だとわからずにずっと張ってたりしますが、ドミナントを使う場合はカレンダーを見て、1ヶ月で張り替えるようにしないと練習効率が下がります。
注意点としては、頻繁に張りを緩めたりすると、張った時にペグボックスの間の所で切れます。
糸巻き部の糸が細く柔らかいため、耐久性が低いようです。このインフェルド・レッドを張る時はあまり弦を緩めないようにした方がいいです。
エヴァ・ピラッツィ、ピーターインフェルドのようなハイエンド弦に似た特色を持ちながら、安価で、寿命も長く、音色も優れているため、非常におすすめできる弦です。