こんにちは、Yuukiです。
今回はトマスティーク・インフェルド社製のギター弦について解説します。
トマスティック・インフェルト社について
Thomastic-Infeld(トマスティック・インフェルト)社(一般的にトマスティックと略称)は、第一次世界大戦が終了した翌1919年に、「音楽の都」オーストリアのウィーンで、ヴァイオリンの製作家Dr.Franz Thimastik(フランツ・トマスティック博士)と技術者のOtto Infeld(オットー・インフェルト)が共同開発して設立しました。当時の楽弦は羊の腸(ガット)を素材としていましたが、彼らは金属を素材とする楽弦の開発・製造に挑戦しました。結果は安定した品質で、音の狂いが無く、耐久性に優れ、経済性もあり、音楽的にも優秀な弦が誕生しました。ギター弦は、第二次世界大戦の終了後の1950年から製造を開始しました。とりわけジャズギター弦はニューヨーク、ウエストコーストやベルリン在住のアーティストに熱い支持を獲得しました。近年エレキギター弦を追加して、ギター弦の総合メーカーへと躍進しています。
代理店HPより
ヴァイオリンやチェロなどのクラシック弦楽器関係者では知らない人はいないメーカー。ドミナント弦など世界トップシェアの弦を多く生産しています。
トマスティック・インフェルトのギター弦の仕様
トマスティック・インフェルトのエレキギター弦は3種類。
Infeld
スタンダードなInfeld。
INFELD(インフェルト)弦は、Superalloy™(スーパーアロイ)巻線を施し、カッティングの効いた音色と並の弦よりパワーが際立って大きなサウンドを提供します。ハイゲインであることで、シグナル/ノイズレベル比を改善してくれます。このInfeld弦は、イフェクトを多用するプレーヤーに長いサスティンを可能とし、ドロップオフの難問に解決を与えてくれます。
代理店HPより
ゲージは09-42、10-46、11-52の3種類です。
Power-Brights
より高級なPower-Brights。
フレシキブルな六角芯線にマグネコアのラウンドワウンドの巻線を施し、特別に長いサスティンと演奏性を大いに改善してくれます。ハーモニクスを強化し、タッピングなどのパーカッシブな効果を強化します。
力強い出力と高音域のブーストは極限まで効果を上げます。パワーブライトはディストーションに最適です。
代理店HPより
ゲージはRegular BottomとHeavy Bottomがあり、Regularは09-42と10-45。10ゲージは下2弦がすこし細い35、45となります。Heavyは09-46と10-50になります。
トマスティック・インフェルトギター弦の使ってみた感想
黄色いパッケージのInfeldを良く使っていますのでそちらの感想を。
まず張ってみるとすぐ分かる特徴として、非常にしなやか。10-46ゲージでも09かな?というくらいベンドがしやすく指の負担が少ないのですが、しっかり10-46のテンション感があります。
高級な弦によく見られる、パッケージから出した時に弦の先までしっかり丁寧に巻線が処理されている仕様です。最終的に切ってしまう場所なので実際そこで違いが有るわけではありませんが、しっかり作られてるんだなと感じられます。
手触りもちょうど良く滑か。嫌な引っ掛かりは無いけどエリクサーほどツルツルではないので弾き心地はちょうど良く感じます。
錆もSITなどよりは出にくく、寿命も長め。手汗が酷い方や長時間のリハや本番を短期間にこなすシビアな環境でなければ普通に数週間〜1ヶ月ほど使えると思います。
音に関しては上品で整った出音です。荒々しさはありませんが良く倍音が出ており、音のツヤ感もありかなり好印象。ダウンチューニングを多用する過激な音のジャンルには合わないかも知れませんが、多くのジャンルの音楽で良い結果をもたらしてくれるでしょう。
レギュラーチューニングや半音下げ、ドロップD程度の一般的なチューニングだったら10ゲージがおすすめ。指の力に自信が無い方でも一度インフェルトの10ゲージは使ってみて欲しいです。
まとめ
音楽の都、ウィーンの弦メーカートマスティック・インフェルトのギター弦について解説しました。
Infeldは900円ほど、Power-Brightsは1700円ほどと決して激安ではありませんが、この上品で使いやすいサウンドとタッチ感は虜になるはず。
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それでは、「トマスティック・インフェルト エレキギター弦について : 音楽の都発の上品な弦」でした。