ヴァイオリンケースは大きく分けて(最近は他の形も増えましたが)オブロング型とシェイプ型というものに分けられます。
オブロングは角型で四角いタイプ、シェイプ型は三角っぽかったりひょうたんっぽい形だったりします。
昔はある程度経験があるヴァイオリン弾きはほとんどオブロング型で初心者がシェイプ型みたいな風潮が有りましたが今の主流は完全にシェイプ型で、お店に行ってもシェイプ型の品揃えのほうが多いと思います。
弓が2本しか入らないという点はありますがほとんどの演奏家は2本で十分だと思いますしシェイプ型の方が軽く取り回しが良いため敢えてオブロング型を選ぶメリットはほとんど無いと言えるかもしれません。実際私はオブロングを使ってるのでメリットも分かった上で使ってはいるのですが…
今回はそんなシェイプ型のおすすめケースを4つ選んで記事にしてみようと思います。
カーボンマック(カルロジョルダーノ)
最近楽器屋さんに行くとまず薦められるし売り場にもだいたい置いてあるカーボンマックのケースは重量1.6kgで非常に軽く、カーボン素材で出来ているため非常に剛性や耐熱性などに優れています。
細部の作りや素材感も良いためよく考えられたコスパの良いケースと言えると思います。
つや消しタイプとつやありタイプがあり、つや消しの方が100グラムだけ重いです。
またぶつけたときなどに塗装の色が汚くなりにくく綺麗に保ちやすいという特徴もあります。
ハードタイプなのでやはり傷が付きやすいというデメリットはありますが雨の日でも使いやすい、ステッカーなどで個性を演出しやすく今どきっぽいというケースです。
東洋楽器(TOYO)プリュームファイバーヴィオ2
ハードケースの中でも歴史が古く、機内持ち込みが出来るという強みがあるのがこのプリュームファイバーケース。
このケースの魅力はなんといっても機内持ち込みが出来るサイズ感、そして日本製という所。
日本の会社で企画してしっかり日本製ということでサポートにも期待できそうです。
内装は弓のフロッグを止める所が布だったり生地も硬く若干チープですが必要十分といえるかなと思います。
見た目も非常にスタイリッシュです。カーボン製ではなく重量は1.8kgほど
プリュームファイバーヴィオラージというモデルは1.6kgと軽いですが注意点として少しだけ大きく機内持ち込みが怪しくなります。頻繁に飛行機に乗る方はプリュームABSヴィオもしくはプリュームファイバーヴィオ2というモデルを選んだほうが良く、飛行機に乗って楽器を持ち運ぶ事が無い方はラージで良いと思います。
こちらのリンクはラージ
こちらは機内持ち込みが出来るABS
東洋楽器(TOYO) ULシェルR サイケデリック
こちらも東洋楽器のケース、先程のプリュームファイバーシリーズがハードタイプのケースだったのに対してこちらは布張りの昔ながらのケースになります。
注目すべきはデザインで前衛的なサイケデリック柄がかわいいと女性にも好評。また重量なんと1.3kgで最軽量クラスです。とはいえ中身がダンボールとかではなく、しっかりと軽量発泡素材なので安心して使えます。
値段が非常に安い(定価3万を切ります)のに作りがしっかりしていてリュックタイプのストラップも付いているため非常にコスパがよく、プロでも使ってる方は多いです。
サイケ柄が派手すぎると思う方は普通のULシェルRを選ぶとシンプルで良いと思います。
縦や横にした際のゴム足などは無いのでちょっと置く時などやや不便ですがとにかくコスパの良いおしゃれなケースです。
サイケデリック柄
こちらはシンプルなブラックのタイプ
BAM Hightech Contourd
フランス製のBAMはひとクセありますがなんといってもラグジュアリーでおしゃれです。
革が張ってあるタイプや宝石のように角ばってるものなどデザインが多様で、趣味に有ったケースが選べると評判です。
重さは基本的には1.6kgとなりますがモデルによっては多少重いものもあります。
弓のフロッグが普通のケースと逆方向で止めたり、蓋が180℃開いたり、ゴム足が2つしか無く自立しないなど癖はありますがやはりBAMのケースに憧れるという方も多いでしょう。
内装もシンプルですが安っぽさは皆無で素材もベルベットだったりと非常にしっかりしています。
革が張ってあるエトワール、宝石のようなデザインのオペラなど非常にラグジュアリーで大人の女性にも人気のデザインのものが多いです。
種類がとても多いですが基本的に内装は同じです。値段もそれぞれ異なりますし基本的に高価なケースですが試してみれば高価な理由が分かるかと思います。
まとめ
おすすめのシェイプ型ケースを4種類紹介してみました。
基本的に布張りの物の方が安く軽いので、持ち運びが多いプロの奏者で女性の方などは結構TOYOのULシェルシリーズを長く使っていたりすることも多いです。
最近の流行りというか主流はハードタイプだと思います。色やデザインがかわいいものが多くステッカーが貼れたり雨に強かったりする事がやはり強みです。
どういったタイプを求めるかは人それぞれですがラグジュアリーなおしゃれ感はBAM、機内持ち込みや機能性はTOYO、コスパもよくかわいいデザインと考えるとカーボンマックが良いかと思います。