カーボンマックのシェイプ型ヴァイオリンケースを購入して少し使ってみたので感想をレビューしてみようと思います。
初めに書いてしまいますがよく考えられた使いやすさ、値段、デザインなどがバランス良くまとまっており完成度の高いケースだと思います。
Carbon Mac CFV-2
色はホワイトを選びました。
つやありのCFV-2とつや消しのCFV-2SがありますがCFV-2Sのほうが100gだけ軽くなっています。
今回は軽さよりデザインの好みでつやありを選択しました。
色が豊富にありますし多くの楽器店で購入しやすいケースだと思いますので、好きな色を選択しやすいケースですね。
基本スペック
- 重量1.6kg(ストラップ無し時)
- 弓:2本収納可
- 楽器を浮かせて収納するサスペンションタイプ
- 楽譜入れは無し(純正の楽譜入れ別売)
- カーボン複合繊維製
重量が1.6kgと現在販売されているハードタイプ最軽量級です。
カーボン複合繊維で出来ているので軽さの割に非常に丈夫ということですね。
内装は楽器のニスが触れる部分はベルベット調の柔らかい素材になっています。このクラスのケースにしてはかなり気が利いていますね。
詳細
外装
![IMG_0589](https://live.staticflickr.com/65535/52816383790_4bb32858fa_k.jpg)
非常にシンプルなデザインですね。やや丸っこい感じ。
![IMG_0592](https://live.staticflickr.com/65535/52816383685_884e12941c_k.jpg)
![IMG_0593](https://live.staticflickr.com/65535/52815973361_02b19df026_k.jpg)
電車などで縦置きにしたときに持ちやすい上部分の取っ手、もちろん最初から付属というか付いています。
ハンドルはおそらく合皮製ですが質感は柔らかく悪くありません。
![IMG_0591](https://live.staticflickr.com/65535/52816169714_6e99570b86_k.jpg)
ゴムが4点底面についているので縦置きにしたときに一応自立します、ですがかなり不安定なので長時間おいておくのはかなり危険です。一瞬手を離す時やほかに支えがある時以外は基本的に横置きにしたほうが良いでしょう。
![IMG_0594](https://live.staticflickr.com/65535/52816383630_deac58d2c8_k.jpg)
ストラップのカラビナにも合皮が巻かれておりケースに傷が付きにくくなっています。かなり気が利いていますね。
![IMG_0590](https://live.staticflickr.com/65535/52815413827_1b4289f5bc_k.jpg)
ストラップは軽く柔らかいですがしっかりパッド部分もあって非常に出来が良いです。ただ調整部分が動きやすいので頻繁に調整が必要です。持ってるときにすぐ調整できるのでそこまでストレスにはなりません。
![IMG_0602](https://live.staticflickr.com/65535/52815973071_79ac75fd72_k.jpg)
また嬉しいのが背面部分にストラップをつけるタイプではなく側面につけるタイプなので開けるときのバランスも悪くなりにくく、また髪が長い方でも巻き込みリスクが少ないです。
よく僕が言っている「バランスが上に行き過ぎて不安定になる」問題も無いタイプです。嬉しいですね。
![IMG_0603](https://live.staticflickr.com/65535/52816169269_e948986dff_k.jpg)
側面にもゴム足があるので横にしてたてることが可能、こちらは安定するのでおすすめの置き方です。
内装
![IMG_0600](https://live.staticflickr.com/65535/52815973176_4df5534090_k.jpg)
内装に割と余裕があり大きすぎない肩当てだったら楽器と干渉せず入れることができます。
またネック留め部分がマジックテープ固定で動かせるようになっているため大きめの楽器でも入れることが可能です。
![IMG_0596](https://live.staticflickr.com/65535/52815973251_84e528faba_k.jpg)
弓は2本収納可能です。
弓ホルダーが純正のものだと上の弓の毛が引っかかりやすく、BAMのものと交換しています。ここだけは不満ポイントでほぼ確実に毛が引っかってしまいますね…BAMの弓ホルダーだとかなり快適に使うことが出来ました。ネジ穴も適合するのでおすすめ。
![IMG_0597](https://live.staticflickr.com/65535/52815413547_e89f444e42_k.jpg)
弓先部分はメッシュになっています。ここにキーホルダーを付けたりもできそう。
![IMG_0598](https://live.staticflickr.com/65535/52816427933_8091e251f4_k.jpg)
小物入れは小さめで松脂と印鑑、マイクやPUなどを入れたらぎっしりという感じです。
![IMG_0599](https://live.staticflickr.com/65535/52815973201_f9beca8345_k.jpg)
肩当てホルダーはマジックテープ固定タイプ。KUNやViva La Musica、PIRASTROは問題ないでしょう。
また写真には写っていませんがブランケットが付属、少しずれやすいので楽器をスカーフに巻いてブランケットは使わないとかそういう使い方も良いかもしれません。
良いポイントと欠点
良いポイント
まず軽さが挙げられます。やはりオブロングには実現不可能な1.6kgという軽さは思いのほか肩や体の負担軽減になります。
またデザインもシンプルかつ上質で安物感がありません。値段としてはハードタイプの標準程度なのでそこまで高額ではないですが安っぽそうには見えず、また内装なども気が利いてるのでコスパは非常に良いと言えます。
ストラップも軽いかつしっかりパッドがあるので使いやすく、調整も簡単で良いです。
ゴム足が付いてるから一時的とはいえ自立可能、縦置きの取っ手があるという点も良いですね。
ネック部分は紐で固定なのでやや面倒ですがマジックテープ式より耐久性が良い気がします。またスカーフを使う人はマジックテープだと痛める恐れがあるのでここもやや良いですね。
肩当てがシェイプ型ですが余裕を持って収納できるのも強いです。
凄く良いポイントが多いと言うよりは他のケースで不満になりがちなポイントを省いていったちょうどよいケースという印象です。
欠点
あまり強い欠点は思い浮かびませんがやはり弓留め具でしょうか。ここはやはり不満に思うポイントですね。嫌になる前にBAMの留め具と交換してしまいましょう。
また非常に良く売れているケースなので人とかぶる可能性は高いです。BAMもシェイプはまあかぶりますが… 個性を演出したい人はステッカーを貼るとかペイントをするとか、とにかく被り率は高そうなので一応注意が必要かもしれません。
あとは名前がダサい気味なのと日本企画ですが中国製というところですかね、まあ中国製はデメリットというほどでも今どきないと思います。
日本製が良い人はTOYO、フランス製が良ければBAM、ドイツ製が良ければGEWA(上位モデルのみ、安いのは中国です)を買うのが良いですね。
まとめ
欠点がかなり少なく意外と侮れない、というかかなり完成度が高かったケースでした。
というのもこのケース、日本のマックコーポレーションという商社が企画してるので丁度日本で使いやすいケースなんですよね。日本の弦楽器奏者のニーズに合ったケースを研究して、かつ値段も高くなく作ってくれた完成度の高いケースと言えると思います。
BAMのような高級感は無いものの普通にスタイリッシュでおしゃれですしとにかく軽くて使いやすさも優れているのでおすすめのシェイプ型ケースだと思います。
以上、「Carbon Mac(カーボンマック) ヴァイオリンケース CFV-2 レビュー :人気もうなずける欠点ほぼ無し」でした。