こんにちは、Yuuki Matsuura(Yuuki_st57)です。
うちのヴァイオリンケース
この間も記事で書いたのですが、うちにはヴァイオリンが数台あるのでケースも複数あります。自分以外の家族もそれぞれ楽器を持っているので、ケースも多くなってきます。
それで俺が使っているのはGEWAのJaegerというケースと、RiboniのUNOEOTTOというケースです。
GEWAは一年前に買ったばかり、Riboniは約10年使っています。
自分で持ってる楽器は2台(モダン?と新作)なので、とりあえずこの2つのケースに収納していました。
が、GEWAのケースの外装痛みが割と酷く…気にならない人は大丈夫だと思うのですが、自分としてはどうもこのダメージが許せなく、また持ち運びなど色々不便さを感じてきました。
ただとてもしっかりしていて良いケースなのは間違いないので、楽器を家で保管する用にしようと思い、メイン楽器の持ち運び用に新しいケースを購入しました。
Negri Venezia
新しく購入したのはこちらのNegri Veneziaです。
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今回も例にもれずラグジュアリー系の木枠ケースです。
BAMなどもハイテクでデザインも洒落てて良いのですが、やはり個人的には昔ながらの高級感が感じられる木枠ケースが好きです。
ある程度利便性が犠牲になりますが…Jaegerもその例ですね。
Negriのケースですと某ネットショップでクロコ型押し革張りがあったので、そちらを最初購入しようとしたのですが、リュックタイプにならない、上の持ち手がない(電車移動では致命的…!)ということなので、通常タイプのこのVeneziaにしました。
以前革張りのVeneziaは所有していたのでNegriの品質の良さは分かっており、外装の違いがどうなってくるかなという所です。
個人的には小物入れの蓋の精度の良さ、収まりの良さが特にこのNegriは良かった印象です。
ちなみにフリマアプリでほぼ新品ということで買ったので厳密には新品ではありません。
Veneziaモデルは国内だとヴィルトゥオーゾと表記されてたりしますが基本的に同じです。
外装
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化学繊維の布張りですが上質な素材で光沢感があります。
生地自体は薄い感じ、Riboni Unoettoのザラッとした分厚い生地とは対照的です。
ただ静電気が結構発生するのか、ホコリや猫の毛は付きやすいです。
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心配なパイピング部ですがGEWAとは違う素材で丈夫そうです。GEWAはビニール感が強い素材でしたがこちらはもう少ししっかりした素材で、恐らくダメージは大丈夫そう。
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しっかり上ハンドルも付いています。欲を言うとRiboniの様な革ハンドルの方が良かった…
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雨除けはマグネット式。GEWAのボタン式とどっちが良いというわけでも無く、慣れの問題でしょうか。開けるときに一々くっついてしまうのでやや面倒ではあります。ただ質感は良いのでストレスにはならなさそう。
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ロゴの圧…(嫌いじゃない)
可搬性
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ストラップ2本でリュックタイプとして背負えるようになっています。
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ストラップは幅広ですがかなり軽く、ややスカスカ感があります。ネオプレンとかでもなく、質感はややチープです。しかし使い勝手は良さそう。
L、Rの表記がなんとなくオシャレっぽい。※追記 この写真のストラップは左右逆でした。
ストラップの台座が割と真ん中にあるんので、少し背負ったバランスはあまり良くなく、片掛にしたほうが安定するかもしれません。ここはやはりハイテクケースやUnoeottoに分がありますね。
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台座のNロゴは無い仕様のようです。生産時期とかモデルによってはロゴ付きの台座なのですが、どういう基準なのかはちょっと分かりません。まあ実用上なにも問題ないです。
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手持ちの他のケースと並べてみた感じ。厚みや質感がわかるでしょうか。一番左がNegri、真ん中がUnoeotto、右がGEWA Jaegerです。
Unoeottoは底面もラウンドされてるので、非常にコンパクトですね。見た目のスタイリッシュさはUnoeotto一人勝ち、という所でしょうか。ただ並べてみるとどのケースもそれぞれ良さ、特色を感じられます。
楽器を入れてみる
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とりあえず楽器と弓、肩当てなど入れただけだとこんな感じ。
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サスペンションタイプのケースなので、ケース内で浮く設計になっています。スクロールもよく見ると生地との間に隙間があります。
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よく見るとボディエンド部とネック根元部分が盛り上がってるのがわかるでしょうか。ここで支持してボディ大半と内装が接しない様になっています。
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いつもの小物なども入れてみました。ネック部のスペースは肩当て入れなのですが、マイクと紙ハンカチ、あとストックの弦を入れています。
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小物入れ ここの蓋の収まり感がスムーズで非常に良いです。
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ブランケットはマジックテープで取り外せる様になっています。ここは縫い付けられている方が個人的には好きですが、万が一汚れたときなどに外してクリーニングしたりできそうです。
内装の生地はアルカンターラという、フェラーリなど高級車の内装にも使われる人工スウェードです。言われなければ本当のスウェードと間違えそうなくらいしっかりしたもので、非常に良い質感です。
結構このアルカンターラという素材は結構原価が高いそうで、一見地味にも感じられますが控えめな高級感があり、派手派手なシルクやベルベットでない所にネグリ氏のセンスが感じられます。
ちなみに、最上級モデルのディプロマは本革のスウェードを使ってるそうです。
ネック紐は本革ですがやや結びづらく、繊維の屑も出てしまうので少しマイナスポイント。Riboniの普通の紐が一番使いやすいですね。
まとめ:全体的に漂う上質感が良い!
どの部分もワンランク上の上質感があり、所有欲を満たしてくれるケースという感じです。
まあ以前、Negriのケース自体は革張りのものを持っていたので良いとは分かっていたのですが、実際家で楽器を入れてみると改めて質感の良さを実感します。
お値段的にはアッパーミドルクラス。GEWAやTOYOなどのスタンダードなモデルと比べればやや高いですが、MusafiaやRiboniの高級ラインよりは少しお求めやすくなっています。
Unoeottoあたりと競合するのでしょうか。どちらも持ってみた感じ、実用性や可搬性はUnoeottoの方が良いかもしれません。Negriの方が質感は高いですが、Unoeottoも安っぽいというところは全く無く、地味だけど上質な素材を使っているという感じ。本当、Unoeottoは良くできたケースです…
中々持ち運びがまだまだ出来なさそうですが、メインの楽器は今後このNegri Veneziaに入れて使っていこうと思います。