ヴァイオリン弓の選び方:値段や国、素材などの見方、失敗しないコツを解説します

こんにちは、Yuukiです。

ヴァイオリンを弾くには欠かせない弓ですが、楽器本体と比べて軽視されやすかったり適切な選び方がされていない場合がよく見られます。

今回基本的な弓の知識、それからすこし突っ込んだ見方で弓の選び方を解説しようと思います。

ヴァイオリン弓の基本的な知識

弓の素材

弓の竿の部分(木の部分)は基本的にフェルナンブーコというブラジル原産の木材が使われています。

バロック時代は統一されていませんでしたが、後にフランソワ・トゥルテという職人がフェルナンブーコを見つけてからは基本的にフェルナンブーコが竿の部分に使われています。

近年カーボンファイバーの弓、いわゆるカーボン弓も登場しましたが、基本的にはフェルナンブーコということです。カーボン弓は丈夫でスティックの剛性が優れており、操作性も良いですが音がやや人工的なものが多いです。

低価格の弓でブラジルウッドというものもありますが、フェルナンブーコと似た素材ですがフェルナンブーコの基準をクリアしていない低品質の木材という認識で良いと思います。

また、毛の部分は馬の尻尾の毛、フロッグ部分は黒檀(高級なものは象牙やべっ甲なども)スクリューはシルバー、またはニッケル、ゴールドという場合もあります。

指が当たる部分の革巻きは牛革だったりトカゲだったりいろいろで、その先に銀糸、金糸のラッピングが、これも鯨の髭が巻かれている場合があります。

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こちらはフェルナンブーコ/金/黒檀の弓

重量

基本的に毛が張ってある状態で59g〜62gくらいが標準的です。

とはいえ、最近は重ための弓が多く、61g~63gくらいの弓が高級価格帯含め市場に多いです。

重ためだとしっかりした音が出る、重音が弾きやすい、震えが伝わりにくいなどのメリットがあります。反面細かいコントロールや速いフレーズに慣れが必要だったりとデメリットも。

また、竿(スティック)の剛性感が強くしっかり弾けるものが多いです。

軽い弓は繊細な表現が可能で音が柔らかく綺麗な音が出るものが多く、上級者に愛用者が多いです。

ただ柔らかいというかコシが無いものも多く、大曲に不向きな場合もあります。

製作国による傾向

弓の一大産地はフランスです。

トゥルテやペカット、サルトリーなどの有名なメーカーはすべてフランスですし、ほとんどすべての名弓はフランス製と言っても過言ではありません。

ドイツは量産体制が敷かれていたため、リーズナブルな金額で性能に優れたコストパフォーマンスに優れた弓が多いです。またイギリスも良い弓メーカーが複数存在します。

フランス弓の傾向としてはしっとりと吸い付きが良く、ノイズの少ない美音、バランスに優れ操作性が良いものが特徴です。しかし殆どのメーカーの弓が高額でオールド、モダン弓だと100万円以上は当たり前、新作でもあまり安くは無くロマン要素も強いです。

ドイツ弓はしっかり強く、力強い表現に向いていますが、ややノイズ感が乗る場合が多く、その豪快さ含め好きな方も多いです。こちらは一流メーカーでも100万円前後で購入が可能、量産品だと10万円台から中々良いものが購入可能です。

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ドイツのKnopfという一流弓メーカーの弓、これは性能の感じからフランス製だとずっと思っていたのですが最近の鑑定でKnopfと判明しました。

イギリス弓はDoddやHillなどのメーカーが一流で、それらはフランス弓と遜色がない様で、値段がフランスよりややリーズナブルとなるそうです。

現代では日本、イタリア、中国、アメリカ、ベルギーなどなど多種多様です。

弓の選び方

まず持ってみる

持った感じでバランスが悪く感じるものは避けたほうが良いです。

予算内で何本か出してもらい、順番に持ってみて変な感じのものを下げてもらい、残ったもので試奏してみましょう。

弓先重心が好きな場合と弓本重心が好きな場合があり、先重心の弓はやや重く感じますがしっかり弾くことが可能です。元重心は軽く感じるので色々弾きやすいですね。自分は元重心が好きです。

ロングトーンのボウイングをする

ロングトーンのボウイングで竿の真ん中が暴れにくく、しっかり吸い付く感じがする弓を残し、そうでないものをまた下げてもらいます。

出来る範囲の難しいフレーズを弾いてみる

リコシェやスピッカートなどの飛ばしや、少し難しいテクニックを織り交ぜて弾きやすい弓を残します。

音を聴いてみる

この段階で最初に数十本出してもらっても数本しか残らないと思います。

こうなったら音で選んで見ましょう。明るく派手にソリスティックなものが良いか、太く柔らかい美音系が良いか、豪快な荒々しいものが良いか、これはお好みで選ぶと良いと思います。ただ仲間や家族、パートナー、お金を出してくれる人に聴いてもらって判断するのも良いと思います。

この段階までじっくり選ぶと大体重さは変なものは無いと思います。大体基準以内に収まっているはずです。

あとは見た目や細工が気に入ったものを選ぶと良いです。

この段階で微妙なものしか残らない場合、後ろ髪惹かれる思いがあっても購入しないほうが良いです。

高額な弓の場合

数万〜数十万の弓の場合上の手順で気に入ったものを購入して大丈夫なのですが、高額な弓、100万円を超えるようなものの場合はもう少し注意が必要です。

まず鑑定書、新作の場合は制作証明書がついているかどうかを確認。新作でも弟子の手が入っていたり工房製だったりする場合がまれにあるので、必ず名前が通った本人がしっかり作っているかを確認できてから購入すべきです。

鑑定書も偽物や効力が弱いものもあるので注意が必要ですが、とりあえず鑑定書がついていれば大分安心です。

まとめ

弓の選び方を少し解説してみました。

弓は楽器と同じかそれ以上に選ぶのが難しいです。でも合うものと巡り会えればとても頼りになることでしょう。

以上、「ヴァイオリン弓の選び方:値段や国、素材などの見方、失敗しないコツを解説します」でした。

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