こんにちは、Yuukiです。
以前ヴァイオリンの肩当てを付けないで弾けるようになったという記事を書きました。
しばらくこのフォームで弾いていたのですが欠点が数点見つかりました。
肩当てなしの弊害
首が痛い
顎と肩で保持する形になるのでどうしてもKUNタイプの肩当てを使ったときより首の負担が多くなりました。
数分の曲なら大丈夫ですが30分以上弾きっぱなしの協奏曲なんかは相当きついです。
あとはアンサンブルの時大変なのでオケリハのときなどは肩当てやマジックパッドを付けて練習していましたが、あまりいろいろなフォームで弾くのは好ましくないですね。
ニスが痛む
どうしても肩を触れさせる持ち方だとニスが痛みます。
まあこれは仕方ないと言えますが…
滑り止めを付けて今の季節弾いたら取れない跡がついてしまいました😭
音がきつい気がする
裏板の真ん中付近を肩で抑えることによって高音域が張り出し中低域が痩せるので、きつい感じの音になりがちです。
オールドはそれでもいいですが新作だとちょっと嫌な音な感じになってしまいました。
改善案
まず肩当てを付けることでこの三点は改善されますが、当初の肩当てを付けない事によるメリットが享受出来ないという本末転倒な結果になります。
それでも最近は練習や合奏の機会が多いので付けたり外したりして弾いていたのですが
ふと世界の肩当てを付けない演奏家のフォームを見てみました。
肩当てを付けてない自分が好きな演奏家たちの動画などを見てみると一人も肩には触れさせていない…!
一度はこの鎖骨に引っ掛けて保持する方法を試してみて断念したものの、この人達が普通に弾けてるのに弾けないという事は無いだろうと思い色々試してみたところこのフォームで弾くことに成功しました!
指の形ですがこのフォームの場合親指の付け根を完全にネックに付けて保持させると思い込んでいたのですが、
肘を内側に入れてやや楽器を前に出すフォーム(Hadelich,Dogadin)を真似してみたところポジション移動もうまくいき楽器も安定するように
このフォームだと首の感じは肩当てを付けてるときと同じなので負担も少なく、音も開放され良い感じに!
なおかつニスも傷みにくくいいことしかありません。
肩に完全に触れさせて持つ演奏家もいますが(ムター、ハイフェッツなど)
あれは体系的に自分はきついかもしれず諦めることにします。見た目はいいんだけどね…
まとめ
肩当てを使わない弾き方を色々研究してみましたがだいぶ完成形に近づいた気がしています。
肩当てに納得が行かない、なんかしっくりこない人は一回外して弾いてみてはいかがでしょうか。
意外と弾けるもんだな…と自分はなったので先入観を取っ払って楽器をそのまま構えて弾いてみると面白いかもしれません。
以上、「ヴァイオリン肩当てなしフォーム再考」でした。