こんにちは、Yuukiです。
Raffaello Di Biagioのヴァイオリンを修理してもらいました。
修理と言っても壊れてしまったわけではなく、ニスの補修とペグ交換作業を楽器を購入したMAGICOさんでお願いしてきました。
楽器肩部分はハイポジションを弾いた時などに手が触れることが多く、手汗も付着するのでニスに対してのダメージが大きい部分です。
実際他のヴァイオリンでもここの修理は何度もお願いしているので結構プレイヤーには馴染みのある修理かと思います。
これはリタッチ補修前、肩部分が薄くなってるのが分かると思います。
こちら補修後、きれいになりました。
なおここの部分はいくらきれいにやってもらってもまた剥げてきて…ということを繰り返しそうだったので工房の方と相談して保護フィルムを貼ってもらうことにしました。
保護フィルムを貼ってしまえば手汗などから守られますしきれいな状態をキープできるので手汗をよくかく人やハイポジションを多用する人は貼ってもらうのも良いかと思います。
ただフィルムを貼ること自体でのニスに対してのダメージはありますし簡単に剥がすことは出来ないようなのでよく考えて決めたほうが良いかもしれません。
それとペグですが今回ブラックウッドからツゲ(ボックスウッド)に交換しました。
この黒いペグがブラックウッドです。非常に硬い素材で音も硬質になります。ペグではそこまで変化はありませんが…
今回は全パーツツゲに揃えたかったので他のパーツも手持ちのツゲのものに交換した上で最後にペグの交換をお願いしました。
こちらが完成図、非常に美観に優れた状態になりました。
ペグはOtto Tempelというフィッティングメーカーのものにしてもらいまして細工が非常にきれいなものです。今までのボガーロ&クレメンテのものは綺麗でしたが角ばっていたので少し手が痛かったのですが今回のTempelのものは丸みが有って手に優しいです。
ノーブランドのものよりは値段が高いですが美観に優れていますのでおすすめです。
このようにフィッティングがツゲで揃いました。楽器の色もオレンジ系でフィッティングも明るいオレンジのツゲなのでとてもマッチングがよく綺麗ですね!
最近はありがたいことに演奏機会が多く楽器も酷使するので、本番が続く前に良い状態にリフレッシュ出来たのは良かったです。