Kemper Profilerは4種類のモデルがあり、それぞれ特徴が異なる。
俺が所有しているのはHeadというモデルで、こういうやつ↓
これはパワーアンプ非搭載でラックマウントではないモデル。
この他に、
Power Head(パワーアンプ搭載の非ラックマウント)
Rack(パワーアンプ非搭載、ラックマウント)
Power Rack(パワーアンプ搭載のラックマウント)
がある。今日はそれぞれの特徴とどんな人に向いてるかを解説。
ちなみに、中身の音、エフェクト、プロファイル機能などは全部同じ。形とパワーアンプを搭載しているかどうかの違いのみ。
Head
俺の所有モデル。上の写真のもので、中々独特なデザインをしている。
このモデルに限り白いデザインのものもある。
ちなみに以前のモデルは右上の表記がPROFILING AMPLIFIERとなっているが、現行モデルはPROFILERとなっている。
このヘッドの特徴としては革製の持ち手が上に付いていて、パワーアンプがなくやや軽い(5.32kg)。持ち運びは最もしやすいモデルとなっている。
メインのターゲット層は宅録メインだが、ライブでもたまに使う…といった層だと思う。パワーアンプが無いためキャビに直接接続は出来ないが、アンプのセンドリターンに接続、またはライン出力でPA直で音が出せるため、そこまで外の現場で困るといったことは無さそう。
俺も家でレコーディングメインだが、この間のライブの時も使っている。ライブハウスではモニターの音をマーシャルのセンドリターンから出し、外音はXLRのライン出力で出した。モニターもしっかり聴こえ、外音もハッキリクッキリ良く聴こえてたので、映像を後で見てもとても良い感じだった。
もう一人のギタリストがPower Rackだったため、箱のスタッフさんが同じようにマーシャルのアンプをどけようとしたのだが、センドリターンを使いたいと言ってアンプを置いてもらった。説明をしっかりすれば全く問題ない。
ただ、センドリターンとは言え外部のパワーアンプを通したくないという人はパワーアンプ付きのものを買ったほうが良い。
裏面に空洞があるため、俺は運搬時にここにEXPペダルを入れていました。
値段は229,800円(イケベ楽器)チョイ傷アウトレットなどだともう少し安く買えることもある。俺は20万を少し切るくらいで買えました。
Power Head
前面のデザイン、機能は普通のHEADと同じ。
600Wのパワーアンプが搭載されており、キャビ直挿しで音が出せる。配線を煩雑にしたくない人、パワーアンプで音に色が付くのが嫌な人におすすめ。
重さは6.50kgとラインナップで一番重い。運搬にやや苦労するかも。
裏面の空洞はパワーアンプ搭載の都合上無い。
ターゲットとしてはライブをバリバリこなす人、音に拘りがある人だと思われる。別途パワーアンプを用意する必要が無いためシンプルな配線が可能で、トラブルも起きにくい。
またパワーアンプも600Wと高出力なため、迫力があるサウンドが出せる。外部パワーアンプでもW数が小さいものだと迫力不足になることもある。
値段は税込み299,800円(イケベ楽器)
Rack
Headをラックマウントにしたもの。デザインが異なり、横長になっている。
つまみも一部無くなっており、画面上で調整するようになっている。
重量は5.00kg。一番軽い。
他のラック機材と一緒にして運ぶ人にオススメ。軽く、ラックケースに格納できるため運搬もしやすい。
個人的にはこのモデルが欲しかったが、アウトレットになっていなかったので断念。デザインはHeadより良いと思う。
ただ、現場でパワーアンプやアンプヘッドの上に置く時に安定しないかもしれない。完全に宅録メインと言う人に一番オススメかな。
また、USB端子が一つ前面にある。HEADは後ろに2つなので、USBでデータをやり取りする際やや便利。
お値段はHeadと同じ。
Power Rack
パワーアンプ付きのラックマウントモデル。
もしかしてこのモデルが一番人気なのではないだろうか?BABYMETAL神バンドの故藤岡幹大さん、大村孝佳さんなどのトッププレイヤーもこのモデルを使用している。
重量は6.18kg。
このモデルが直接キャビに乗っているととても格好良くそれっぽい。
ライブで使うには一番オススメかもしれない。形もコンパクトで、配線がシンプルなため、現場に持っていって一番使いやすいと思われる。
ライブメインの人に一番オススメ。Power Headよりは軽く、ラックに収まるので、運搬もしやすい。
お値段はPower Headと同じ。
まとめ
それぞれのモデルを紹介してみたが、正直パワーアンプは無くてもほとんど困る場面は無いと思う。
どんな箱でも普通アンプヘッドか、パワーアンプは常設されているし、パワーアンプで音の傾向が変わるといってもほとんど違いはない。
そもそも、最近はライブで外音はライン出しというのが主流になっているため、パワーアンプ部分はあまり実際の音と関係ない。
パワーアンプがあるだけで7万価格が上がるため、そのお金でRemoteを買ったほうが幸せになれる。
そうは言っても、サウンド、トラブル対策にシビアなプロの現場で使うことを考えたらPower Rackが一番良いのかも。
個人的オススメ順は、
HEAD>Power Rack>Rack>Power Head
となる。アマチュアであったらHEADでまず問題ない。ラックタイプか、そうでないかは完全に好み。運搬の面でもHEADはスーツケースで運べば問題ないし、ラックケースで他の機材と運びたいか、スーツケースでも良いか、といった所。
あとは本当に外には持ち運びしない、家またはスタジオに置きっぱなしという状態であればRackがおすすめ。
まあ、一応プロギタリストはPower Rackが多いような感じなので、お金に余裕がある状態で迷っていたらPower Rackが良いのではないかと。
以上、Kemperのそれぞれのモデルの紹介でした。
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