自宅のリビング用にSHARP AQUOS 4T-C60CN1を購入しましたのでレビューします。
信頼の国内メーカーで4K、60インチにしてはかなり高コスパ機です。
SHARP AQUOS 4T-C60CN1 主な仕様とスペック
主な仕様
- 解像度:4K(3840 x 2160)
- パネル:液晶(VAパネル)
8K高画質技術を応用した新開発4K画像処理エンジン「Medalist S1」搭載
- サイズ:60インチ
- BS・CS4Kチューナー搭載
- HDR10 / HLG / Dolby Vision対応
- 倍速機能(480スピード搭載)
- Android TV搭載
- 4K120Hzは非対応
- Googleアシスタント対応
解像度は現在主流の4Kで高精細な映像。BS・CS4Kチューナーも搭載で特に難しい設定をせず4Kの放送が楽しめます。
HDR対応で更にHLG、Dolby Vision対応しており非常にハイコントラストな迫力のある映像を見ることが出来ます。
倍速機能搭載でそこに更に実質4倍速の480スピードを搭載しており速さがあるスポーツの映像も非常に滑らかに描写します。(映像を倍速で毎秒120コマに補完し更にLEDバックライトの点滅を連動させて補完している)
AndroidTVを搭載し、動画サブスクアプリや便利なアプリを数多く使用可能です。
今まで自宅リビングには55インチFHDのBRAVIAを置いていましたがアプリも使えなくなり解像度もFHDなので低く、やっと買い替えられました。
60インチにサイズアップしましたが55インチが置けていたスペースなら問題なく設置可能だと思います。(よほどギリギリでなければ…)
より高精細なOLED(有機ELパネル)ではないのでやや映像の華美さには欠けます。VAパネルなので視野角が狭く斜めから見ると色が変なのも少しマイナスポイント。
またPS5で注目された4K120Hzには非対応です。PS5ゲーミングメインの方には向いてないかもしれません。
端子類
録画HDD用USB:1
メモリー用USB:1
HDMI端子:4(うち2番がARC対応※)
アナログ音声出力端子:1
使ってみた感想
映像の美麗さ・・・素晴らしい!
4K放送の鮮明さはある程度予想していましたが流石に綺麗、BS4Kの放送は流石の解像感です。
驚いたのがFHDやそれ以下の解像度のソースもアップコンバートして4K相当の画質にしてくれる機能でこれがかなり綺麗です。
地上波デジタルは流石にFHDですらないので粗さを感じますが…AmazonPrimeVideoやNetflixのHDビデオなんかはかなり綺麗で言われなければ「あれ?4Kコンテツだっけ?」と勘違いしそうになる程。
OLED(有機EL)は更に綺麗だと思いますが、液晶でも十分綺麗です。
しかしVAパネルなので黒の表現には強いですが、視野角が狭く斜めからの角度で映像を見ると白が紫っぽく見えたりと良くありません。しかし殆どのハイエンド4K8KテレビはVAパネルなので、これを解消したい場合やはりOLEDを選ぶしかありません。
またNintendo Switchを繋いでゲームした所あまりに滑らかに映像が動くので驚きました。倍速の他にもデフォルトでフィルム・デジャダーという機能(フレーム補間)がオンになっているので30pのSwitchの映像が60p以上の滑らかさになったような感覚です。
ただしフィルム・デジャダーは少し遅延っぽく違和感が感じられるので「スマブラ」や「APEX LEGENDS」などの応答速度が重要なゲームではオフにしておいた方が良いでしょう。
少なくともそこまで応答速度が重要ではない「ゼノブレイド2」や「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」などをプレイする際は遅延はそこまで気にならず、別のゲームかというくらい非常に美麗な映像になり思わぬ収穫でした。
普段の設定はダイナミック、フィルムデジャダー強、倍速は480スピードと増し増し設定にしています。
4K120Hzは非対応、またVRR、ALLMなども非対応です。ゲーミングメイン用途にはやや向いていないかも…という感じのテレビですね。たまにRPGゲームをやる程度の自分や家族の用途では十分です。
ドルビービジョンは非常に高コントラストで次世代の映像です。NetflixプレミアムプランやAmazonPrimeで対応作品を見ることが出来ます。
しかしNetflixは2000円くらいしますがAmazonPrimeは他のサービス含めて500円程度ととんでもない値段ですね…
外部音声出力の多彩さ・・・もう少し選択肢が欲しい
自分と家族がTVを見るときは内蔵スピーカーを一切使わず、BOSEの5.1サウンドシステムを使っています。古いので光デジタルで接続しています。
設定でドルビーデジタルプラスに設定すると対応コンテンツではしっかり5.1サラウンドで出力され大迫力です。
ただしコンテンツによっては5.1表記が出ているもののステレオで出力されていたりするのでワンタッチで音声出力のフォーマットを切り替えるメニューが欲しいです。
うちのBOSEは2.0チャンネルのソースだと擬似的に5.1に変換してしっかりそれっぽくサラウンドに変換出力してくれるのですが、TVから5.1の信号(実際にはステレオ)の信号が行ってしまうとBOSEとしては5.1で認識しているので変換が行われず、ステレオのみの音声出力となり寂しい感じになってしまいます。
上の事象はHDMI端子が無い古いオーディオシステムを使っている自宅のシステムが悪いのですが、せめてワンタッチで音声出力フォーマットを切り替えるボタンが欲しかったところです。
またドルビーアトモスやDolby TrueHDやDTS-HD Master Audioに対応のeARCに非対応なので、HDMI周りはハイエンドモデルや他社と比べると今一歩です。
AndroidTVは快適
テレビというよりAndroid搭載モニターにテレビ機能が付いているような構造なのでアプリも非常に使いやすいです。
YoutubeやNetflix、AmazonPrimeVideoがリモコンのボタンからワンタッチなのも非常に使いやすいです。両親がその2つのサービスに契約しておりよく映画やドラマを見ていますが以前のBRAVIAにFire Stickを繋いでいたとき操作が煩雑で困っていたようなのでこれはありがたいです。
操作レスポンスも良くストレスを感じることはほぼありません。
またGoogleアシスタント搭載で音声操作可能。スマートスピーカーと連動して電源をつけたり消したりも可能です。
ただしチャンネル選択をOKGoogleで行うと何故かYoutubeが起動してしまうのでやや使いにくいです…
AmazonPrimeのアプリに不良があり5.1サラウンドの音声出力が上手くされません。これはAndroidTVのAmazonPrimeアプリの問題のようで同様の症状がフォーラムに出ていました。解決策としてはうちの環境ではAmazonFireStick 4Kを繋いでAmazonPrimeVideoを再生。これでしっかりドルビー5.1で再生されます。
リモコンのデザインは微妙
2トーンの色使いがいただけないですね。音量と選局が大きくてよくアクセスするホームやアプリが小さいです。YoutubeとNetflixが別枠なのも謎です。
変に長いので持ったバランスもあまり良くないです。
SHARPという安心感
SHARP AQUOSは製造国こそ国産ではありませんが安心の国内ブランド。よりコスパを追い求めた場合LGやハイセンスも選択肢に入ってくると思いますが信頼性に欠けますしやはりブランドイメージの悪さがあります。
主に使う両親は中国、韓国系のブランドに良いイメージを持っていないため自分が提案したLGは却下になり国内ブランドのSHARPから選びました。
実際Amazonのレビューなどを見るとハイセンスの55型4K液晶なんか信じられないほど星1つの低評価が多く初期不良率が非常に高いとのこと。LGも同様です。
もちろん国内ブランドでも初期不良などが出る場合はどうしてもありますが、頻度やサポートの面を考えるとやはり国内ブランドの方が良いと言えると思います。
ただスタンドのデザインやベゼルの狭さなどのデザイン感はやはりLGとかはスタイリッシュですねえ。
まとめ
SHARPのAQUOS 4T-C60CN1のレビューでした。
一世代型落ちのモデルですが現行のDN1と比べても機能は殆ど変わらず値段は安いのでこちらの方が高コスパです。
ハイエンドな機能こそ一部非対応ですが、4Kの液晶としては高機能で使いやすく値段もこなれておりコスパの良いテレビです。
自分の中ではフィルム・デジャダーと480スピードの滑らかさに感動しました。これでゼノブレイド2の周回プレイが捗り、9月に発売のゼノブレイド3がより楽しみになりました。
以上、「SHARP AQUOS 4T-C60CN1 4Kテレビ レビュー : 性能良し写り良しの高コスパ4Kテレビ」でした。